中居正広の“すべらない話”で描かれたマッチ

 誕生日会の翌月、滝沢秀明はラジオで「あの日のマッチ」について以下のような裏話を披露している。

 幹事・中山優馬のサポート役を務めていたタッキーが、誕生日会のひと月前に直々にマッチをお誘いしたところ「あぁ、行く行く〜!」と快諾を得たのだそう。ただ、その軽いトーンが逆に心配だったようで、

《このパターン絶対来ないよ~、と思っていて。でも、あんまり催促するのも失礼だし、その言葉信じるしかねぇな~と。そしたら当日、もう一番に来てくれて。“早っ!”と思って》((『タッキーの滝沢電波城』2015年11月7日放送))

 絶対来ないと思っていた一番の先輩が会場に一番乗り。続々とやってきた後輩たちも自分より先にマッチさんがきているものだから、急いで挨拶に向かったはずだ。きっと隣には連れの女性、Aさん。彼女にしてみればいつもテレビで見るジャニタレたちが「うっす!」「おざっす!」「遅くなりました!」なんて恐縮一礼してゆくさまは圧巻だったに違いない。その瞬間のマッチはきっと、音楽番組で後輩ジャニーズと共演したとき特有の、あのドヤ顔をみせていたのではないだろうか。

 文春の記事、タッキーのラジオで発言のほかにも“あの日のマッチ”についての語り部がいる。SMAPの中居正広だ。

 2016年1月、初出演の『人志松本のすべらない話』で披露され、その日のMVS(最優秀賞)に輝いたエピソードは《ジャニーさんの誕生日会》。キレキレの話術から繰り出されるすべらない話を文字に起こすのは気がひけるが、概要はこうだ。

 当日、中居はジャニーさんやマッチ、ヒガシら幹部クラスが座る上座に、小学生くらいのジャニーズJr,と思しき少年が平然と座って食事をしているのを見つけた。少年の不遜(そん)な態度と、先輩の自分に対して挨拶がないことに腹を立て、その少年を睨みつけていたところ、マッチがやってきた。

「お前どうしたんだよ中居、イライラしてんなよこんな所で。無礼講なんだからさ、ガチャガチャすんじゃねーよ。ジャニーの誕生日なんだからよぉ〜」

 中居が「一番端のガキ、なんであっち座るのかなって」と少年への不満をぶつけたところ、返ってきた一言は、「俺の息子」。逆に中居が挨拶に伺うことになった、というオチだ。

 当時は面白く聞けていたこの話も、『文春』のスクープと照らし合わせれば、“愛人と息子を同席”させていたということになり、まるで笑えない。