では、逆に好かれる司会者の要素とは何なのか? 今回のアンケートでランキング外になった内村光良や博多華丸・大吉らはたったの1票。サンドウィッチマンにいたっては驚愕の0票。さすがは好感度ナンバーワン芸人だ。

「同性、つまり男性人気が高い人は嫌われづらいという印象があります。サンドウィッチマンさんも華丸・大吉さんも男性から好かれていますよね。また、テレビや広告は女性向けメディア、インターネットは男性向けメディアという印象があります。ネット以外の集計方法でアンケートを取ると、また違うランキングになると思う」(小原さん)

 その点を踏まえながら、「女性の名前が挙がらないのも日本らしい」と指摘する。

「上沼恵美子さんも和田アキ子さんも男性的というか男まさりなところがあるから、あまり女性的なイメージを感じない。日本の司会者は、どこか権力者のような雰囲気があって独特ですよね。強権的なイメージがあるから、当然嫌われやすくもなる」

 たしかに、アンケート回答の多くを占めた意見が、「偉そうで嫌い」といった拒否反応。

600人にアンケート「嫌いな司会者ワーストランキング」
600人にアンケート「嫌いな司会者ワーストランキング」

嫌われ司会者は説得力もある?

 ランキングを振り返ると、横暴な立ち居振る舞いをしていそうな感のある司会者が上位にランクインしている。

「でも都合のいいこと、正論だけを言っている人って、どこか信用できないし説得力がないじゃないですか? 嫌われることをいとわない人って、ずけずけと物申せる人。嫌われるけど、説得力もある。だから、気になってしまう」(小原さん)

 毒にも薬にもならない司会者の番組を見たいですか? そう問われると答えに窮してしまう。嫌われるのも才能なのだ。

「何人もコメンテーターがいるのに、一般的に正しいことばかり言ってたら番組として成立しない。その中で、あえて嫌われる役割を司会者自らが背負うのは……僕だったらやりたくない(笑)。情報番組は“ショー”なんだから見ているほうもあんまりカリカリしないで見てほしいかな。どうせ生理的にキライなだけなんでしょ!」(小原さん)

好感度が高いとされる中居くんやマツコもランクイン。ファンだけでなくアンチも多い!?