生活習慣の改善【2】1日13000歩歩く

 朝食抜きとあわせて行いたいのが散歩。

「最近の研究で、有酸素運動で眼圧が下がり、緑内障の予防に役立つことがわかりました。少食になると、筋肉が減少しやすいので、それを補うためにも軽い運動は必要なのです」

 適度な運動は全身の血流を高めるため、目の組織のダメージを治し、病変の回復が進みやすくなる。

「散歩はリラックス効果も大きい。目の状態は自律神経のバランスと深く関係しているので、ストレスなく過ごす時間を持つことも大切です」

 できれば1日1万3000歩、30分×4回の散歩を。

「1度に1時間も歩いてしまうと、お腹がすいて少食でおさまらなくなってしまうので、歩く時間は小分けにするのがおすすめ。室内での家事動作を含めると、30分×3回でもいいと思います」

 スーパーへ歩いていくなど、習慣化しやすいタイミングで歩く時間を確保すること。急に1万歩以上歩くと、体力的につらいので、まずは30分から始めるのが賢明だ。

「歩くことが義務になってしまうとよくないので、できる範囲で始めましょう。目的は、リラックスと血流改善であって、身体を鍛えることではありません。早歩きを心がけるウォーキングというより、趣味の散歩のイメージで行ってください。音楽や英会話を聞きながらではなく、何もしないでぼーっと歩き、ストレスフリーな散歩をするのが最高です

生活習慣の改善【3】目の5秒マッサージ

「目のまわりをやさしく押さえてパッと離すだけで目のまわりの血流が促進され、目への血液の流れをよくします。ただし、やりすぎるのはよくありません。1日2~3回を限度に気持ちいいと思う程度に行ってください」

 やり方は簡単。

目の上側:目の上にある眼球が収まる骨のくぼみの目頭側のふちに親指の腹を当て、軽く5秒ほど押して離す。目尻まで親指をずらしながら数回行う。

目の下側:骨のくぼみの目頭側のふちに人さし指の腹を当て、同様に目尻まで行う。眼球を押さないように注意する。