事務所社長に直撃すると……
「会長が逮捕されたとき“まだやってたんだ”って思いました。女の子を裸にしてベタベタ身体を触るのは、Aの常套手段だったんです」
そう明かすのは、過去『ユニバ社』に所属していた当時高校生だった現役アイドル。
「私は事務所に入ってすぐ、会長から“衣装の採寸をする”と呼ばれたんです。事務所の隣は関連会社になっていて、普段は女性スタッフがいるのに、そのときは会長だけ。さらに会長がドアの鍵をかけるから“おかしいな”って。“上着を脱いで”と言われ、タンクトップ姿で腕の長さやウエストを測ってから“パンツだけになってください”って言われたんです」
忌まわしい記憶を、手繰るように話す。「芸能界ってどういうものかわからなかった」と語る彼女も、言われるがまま……。
「しぶしぶ脱いでパンツ1枚になったんです。胸やお尻を揉んでくるようなことはなかったのですが、メジャーを身体にあてられ、胸やお尻を触られました。“身体のシルエットを見たい”とも言われ、裸のまま写真を撮られちゃって……。本当に嫌だったけど、アイドルになりたかったので、ゴチャゴチャ文句は言わないほうがいいのかなって……何も言えなくて」
当時を思い出し、声を絞り出す。不安になり母親にも相談したというが、
「母も芸能界のことはわからないみたいで、そういうものなのかなぁって……」
芸能界という言葉に、少女だけじゃなく周囲も騙されていく。以前『ユニバ社』に所属していたという別の女性は、
「私は普通に業者の方に採寸していただきましたが、後から入ってきた女の子たちから“裸で撮影された”と相談されたことがありました」
と話す。見かねた女性は、あるときA氏を問い詰めた。
「最初は“やってないよ”と言うのですが、最後は“ごめんなさい、2度としません”と白状したんです。ある時期から、入ったほとんどの女の子に同じことをしていたって。写真データを消すように言ったんですが“どこにいったかわからない”と誤魔化されました。裸の写真が今も残っていると思うと、かわいそう」
事件も明るみになり、A氏も年貢の納め時。と思いきや、
「どうも今回の12歳だった被害少女と示談が成立したようで、不起訴になりました」(前出・全国紙記者)
A氏は釈放され、現在は神奈川県内のJR駅から徒歩で10分ほどの自宅マンションに帰っている。
そこで、過去の“余罪”についてA氏に話を聞こうと声をかけたのが、冒頭の場面だ。
――以前も女の子たちを裸にしていたようですけど?
「静かにしてください」
記者の声に驚き、人差し指を口に当て話す。
「やめてもらえます? 出て行ってください。この駐車場は私有地です」
――示談したんですよね。なら敷地外で話せませんか?
「えーと……イヤです」
そう話すと、無言のまま、傍らにいた妻らしき女性と、自宅マンションへと入っていった。
「Aさんの逮捕時の画像と事件の内容を報じているニュース記事が印刷された紙に、Aさんの部屋番号が書かれて、それがウチのポストに入っていました。怪文書みたいで気持ち悪いですが、こんな事件を起こした人がいれば、子どものいる親御さんは心配でしょうね……」(マンションの住人)
同じ私有地に、こんな男がいるなんて、気が気じゃない。