ご友人の旅立ちに傷心されている中、4月9日には、エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下が逝去。英王室と皇室のゆかりは深く、’86年にフィリップ殿下が来日した際には上皇ご夫妻(当時皇太子ご夫妻)と3人で競馬を楽しまれるなど、いろいろな機会で関係性を築かれてきた。

「訃報を受けて、上皇ご夫妻と天皇陛下は12日に弔電を送られました。それだけではなく、13日には天皇・皇后両陛下が英国大使館に弔問使として侍従長を派遣されています。コロナ禍でできる、最大のご対応をされたことに感銘を受けました」

 そう話すのは、英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さん。フィリップ殿下の功績は偉大だという。

「絆を深めるきっかけとなったのは、’53年のエリザベス女王の戴冠式に、当時皇太子だった上皇さまが出席されたことです。戦後わずか8年で“敵国だった日本から昭和天皇の息子を迎える”ということに対し、英国内では一部から反発の声が上がりました。

 しかし、フィリップ殿下は元軍人でありながらも反発の声を抑え、日本からの来賓を温かく迎え入れたのです。これが“和解”のきっかけとなりました」(多賀さん、以下同)

'98年5月、おふたりの訪英をエリザベス女王とフィリップ殿下が歓迎
【写真】職員の助けを借りて歩かれる美智子さま

 美智子さまとフィリップ殿下には共通点もあるという。

おふたりは、ご結婚時に受けた批判の声を乗り越え、お相手の一途な愛情を信じて新しい王室像や皇室像を築かれてきました。お互いの努力に共感する部分も多かったでしょうし、美智子さまはフィリップ殿下のことを尊敬されてきたことでしょう。

 それぞれ女王と天皇の配偶者ということで、ご一緒に馬車に乗られる機会もあり、その際の楽しげな表情からお察しする限り、たくさんのコミュニケーションをとられてきたのだと思います」