お笑い芸人ならではの空回りも

『アメトーーク!』が特集を組んで以来、お笑い芸人の出演が話題になることが増えた。しかし、『徹子の部屋』をディープに見るマニアはこの風潮を決して歓迎していない。

芸人さんってどうでもいいエピソードをナチュラルに話すのではなく、『面白いことを言わなきゃ』と力んで空回りすることが多いじゃないですか。それって、この番組の雰囲気に合っていないんです」(イライザさん)

 思い出されるのは、2020年に放送されたフワちゃんのゲスト回だ。パワープレーを繰り返すフワちゃんと、それをいなす徹子のトークにSNSは沸いたが、あのやりとりにイライザさんは苦言を呈す。

フワちゃん、勝負にならなかった回に……
【写真】「たまねぎ頭」を脱いだすっぴんの黒柳徹子

フワちゃんファンはTwitterで『徹子さんが食いついてる!』ってポジティブに捉えてたけど、そんなことはなかったですね。徹子さんを無理に力でねじ伏せようとしてるし、明らかに徹子さんは“勝負にならない”とばかりにドン引きしていました。事実、フワちゃんが『徹子ちゃん、また来ていい?』って聞いたら、徹子さんは真顔で『2度と来ないでください』って言っていましたから

 最近の芸人の出方にマンネリを感じるという声もある。

「ネタをやっても徹子が笑わずにつらい空気が流れたり、スベったところを笑いにする流れが芸人回ではお決まりになっています。でも、『徹子の部屋』のマニアは、その方向性を決して望んでいません。いいところを見せられない芸人にとってもマイナスだし、この方向性に食傷ぎみの視聴者が増えているんです。もしかしたら、お互いに得をしないコラボかもしれないですね」(テレビウォッチャー)

 では、今後望まれるゲストはどういう人になるだろう?

「思想的に偏りのある人や論客と呼ばれる人を呼んでみたら面白いかもしれません。徹子さんがすごいのは、世の中をよくしようと行動し続け、なおかつあの年齢でいながら思想的な偏りがほとんどないところです。あれは天才ですね。

 あと、徹子さんて、思い切った発言を引き出せる聞き手でもあるんですね」(イライザさん)

「『徹子の部屋』が終わったら政治記者になりたい」なんて発言を残している徹子だけに、論客との相性のよさは必然だろう。

あと、年末恒例だったタモリさんのゲスト出演も復活してほしいです。『徹子の部屋』のトークって、端的に言えばイニシアチブの取り合いなのですが、タモリさんはスタイル的に引き出すタイプの人。だから、間合いの取り方とか攻め方とか、師範同士の居合の勝負を見ているようですよ」(イライザさん)

タモリ

 別枠のコラムでは、『徹子の部屋』における近年の“名勝負”もご紹介しているので、それらを通じ、番組の底深い魅力をぜひとも再認識していただきたい。この人間力の試合結果、ぜひ後世にも伝えたいもの!