世の中には「ヤバい女=ヤバ女(ヤバジョ)」だけでなく、「ヤバい男=ヤバ男(ヤバダン)」も存在する。問題は「よいヤバさ」か「悪いヤバさ」か。この連載では、芸能人や有名人の言動を鋭くぶった斬るライターの仁科友里さんが、さまざまなタイプの「ヤバ男」を分析していきます。

第16回 近藤真彦

「オトコは度胸、オンナは愛嬌」ということわざを聞いたことがありますか? これは「男性は物怖じせずに勝負する度胸が大事、女性は笑顔が大事」という意味ですが、実は反対で「オトコは愛嬌、オンナは度胸」なのではないかと思うのです。

 男性こそ、周囲に甘え、かわいがられることを目指す。そんなオトコらしくない……と思う人もいるかもしれませんが、オトコらしさで社会を生き抜くのはものすごい倍率が高い。それなら、いっそ「人がしないこと」をして「かわいいやつだ」と思われたほうがトクではないでしょうか。

 天性のものなのか、それとも手段なのか。マッチこと近藤真彦はとても「女性に甘えるのがうまい人」なのではないかと思います。

メリー喜多川氏とマッチの関係

 4月30日、近藤真彦(以下、マッチ)が40年以上在籍していた、ジャニーズ事務所を退所することを発表しました。昨年11月『週刊文春』に25歳年下女性との5年にわたる不倫を報じられたマッチ。同誌によると、マッチは不倫相手の女性に、もし不倫がバレても「もみ消せる権力を持っている」と言っていたそうですが、マッチは不倫を認め、事務所は無期限の謹慎を言い渡します。

 マッチが言ったとされる「不倫をもみ消せる権力」を持っているのがジャニーズ事務所のことを指すのか、それともそれだけの権力を持つ人と親しいという意味なのか詳細は不明ですが、多数の人気アイドルを輩出するジャニーズ帝国の“女帝”・メリー喜多川氏がマッチをかわいがっていたことはよく知られていることでしょう。

'80年、『金八先生』を卒業したばかりだった近藤は『ただいま放課後』にも出演し、さらに人気が爆発した

『週刊文春』(2015年1月29日号)のインタビューに応じたメリー氏は、実娘である藤島ジュリー景子副社長(当時)とSMAPのマネージャーであるIさんの二人が“社長候補”と書かれたことについて「もし、ジュリーとI(※編集部注:文春での報道は本名)が問題になっているのなら、私はジュリーを残します。自分の子だから」と不快感をあらわにし、なんとインタビュー場所にIさんを緊急招集するヤバい展開に。そこで「うちのトップは誰?」と質問、Iさんに「近藤真彦です」と答えさせるなど、次期社長はジュリー氏、事務所のトップは近藤真彦と強調します。