地元から家族を召喚し、一緒に生活

「(愛人女性は)今まで通り港区の高級マンションの家賃をAさんに出してもらいながら、母親や家族を地元から呼んで一緒に住んでるみたいです。子育てはほぼ母親に任せて、彼女は本業であるゴルフのインストラクターを続けてます。Aさんの近くにいれば、家族全員を面倒見てもらえると考えてるんでしょうね」

 そう話す知人女性は、彼女にゾッとしたことがあると続ける。

不倫がAさんの奥さんにバレたとき、普通なら身を引くと思うんですけど、今の生活をやめたくないからか“絶対妊娠してやる”って意気込んでいて、さすがに周りの友人たちも引いてましたね。子どもの命よりも今の優雅な生活をっていう歪んだ価値観の子なんだなって思いました

 そんな寄生型パパ活女子のインスタグラムを見せてもらうと、特段妊娠しているような画像はなく、妊娠していると思われる時期にはネイルやブランド品などの画像が並んでいた。

パパとは結婚したくないけど、子どもを作るのはアリと考える港区女子もいます。相手が不祥事をバラされたくないような立場の人なら、その人が社会から完全にドロップアウトするまでの間、全面的に面倒を見てもらえますから。

 もちろん、そこまですると地雷女子として、ギャラ飲みの方では干されちゃいますけどね。そういった飲み会で需要が少なくなってくる年齢の女性だと、今後も働かずに生きていけるなら、と考える人はいますね」(前出・港区女子)

 最初は小金持ちを相手に地道に努力していたパパ活女子たちも、一夜でもらえる額が増えるほど、金銭感覚をこじらせていく。しかし、パパ活界隈で最も需要が高いのは若い女性。パパ活で生計を立てる生活も数年続くと、自分の市場価値に焦りを感じはじめるのだろう。

 父親に認知されない子どもを産んでも、一生養ってもらえる保証はない。それでも、彼女たちが不相応な生活水準を保つためには、生殖能力すら武器にして、身体を張ってパパを脅すことも珍しくはないようだ。

 港区女子たちは、若く美しい。社会的地位のある富裕層と交流し、マナーやリテラシーも深まっていく。美しいだけで儲かってしまう「港区」のるつぼの中で、パパと身体を重ねては高みを目指していくのだろう。しかし、その寿命は長いとは言えない。

 いつどこでやめればいいのか? 何歳まで続けられるのか? そんなことを考えるころには、上げた生活水準を下げられなくなっているのだ。美しいその顔の裏には、カネにまみれた私利私欲が渦巻いている。

(取材・文/久留米あぽろ)