以下、いくつかの事例をもとにレポートしていく。

特徴的な「4つの事例」

(1)ナチョステーブル
(写真:筆者提供/東洋経済オンライン)
(写真:筆者提供/東洋経済オンライン)
すべての写真を見る

 テーブルにアルミホイルを敷き、その上にチーズをたっぷりにかけたナチョスや野菜などを広げ、みんなで突っつくように食べる。

 材料として、トルティーヤチップス、タコスミート、千切りキャベツ、アボカド、サルサソース、溶かしたチーズを用意し、ピザやコーラと共にアメリカのホームパーティーのように楽しむ若者が多く、TikTokやインスタグラムのリールに様子が載せられている。

 おうち時間を楽しめるコンテンツへの需要が高まり、若者たちが好んで行うたこやきパーティーやなべパーティーに変わる、新しい庶民的パーティーとしても人気だ。インスタ映えする美しさはないが、ごちゃごちゃとしつつも、みんなで楽しむ様子が見る人に好意的に受け止められたりする。

(2)ペヤング超超超超超超大盛やきそばペタマックス

(写真:筆者提供/東洋経済オンライン)
(写真:筆者提供/東洋経済オンライン)

通常サイズのペヤングソースやきそばの約7.3倍であり、ペヤング史上最大級のボリューム感マックスな超特大商品である。TikTok上で、10人ほどの高校生がシェアして楽しんでいる動画がバズった。「#jkにしかできないこと」というハッシュタグで拡散され、青春の食べ物として人気になった。

またはじめしゃちょーやHIKAKINなどの有名YouTuberも企画でこの商品を食べており、その企画を真似してYouTuber・インフルエンサー気分を味わっている若者も少なくない。庶民感のある食べ物なので、気のおけない友人と楽しんでいる様子もSNS上でアピールできる。

(3)おうちでペッパーランチ
(写真提供:早稲田大学3年 斎藤龍星さん/東洋経済オンライン)
(写真提供:早稲田大学3年 斎藤龍星さん/東洋経済オンライン)

 ステーキ専門の飲食チェーン「ペッパーランチ」の看板メニュー「ビーフペッパーライス」。これを自宅で作ることが人気だ。

「ビーフペッパーライス」は牛肉、コーン、刻みネギ、ニンニク、バター、塩コショウ、焼肉のタレ、ご飯をアツアツの鉄板の上で焼く料理で、ホットプレートと材料さえあれば家でも簡単に作ることができる。また大量に作れるため、友人と複数人で楽しみながら食べるのにも適している。

友人たちとワイルドに調理しながら盛り上がっている様子をインスタ映えする写真として投稿する若者が増えている。