バディもの名作『ナースのお仕事』『素顔のままで』

●観月ありさ×松下由樹 【298票】
『ナースのお仕事』('96年~フジテレビ系) 

 多くの人がバディものとして名前を挙げたのが同作。主人公のドジなナース朝倉いずみ(観月ありさ)が、指導役の先輩看護師・尾崎翔子(松下由樹)らに叱咤激励されながらも1人の女性として成長していく姿を描いた。'96年のシーズン1を皮切りに'02年のシーズン4まで定期的に放送。映画化もされた人気作。

医療ものでもナースに焦点を当てることで、女同士のバディを作り上げることに成功したドラマですね。“あ~さ~く~ら~!”、“せ~ん~ぱ~い!”、ってもうこの台詞だけで面白いことが起きそう。コメディーイメージのなかった観月ありさや松下由樹をコメディエンヌに押し上げ、相手役の藤木直人も人気者にした、出演者全員にとっても福の神のようなドラマでした」(神無月さん)

スタイル抜群の観月ありさ×松下由樹。ナース服もよく似合っていた
【写真】大人気女優、石原さとみの少女時代、18歳のころの1枚

●安田成美×中森明菜 【237票】
『素顔のままで』('92年~フジテレビ系)

 安田成美と中森明菜主演の'90年代を代表する、女性バディもの。

 北川悦吏子がその後のフジ月9時代を作り上げる先駆けとなった作品だ。

 安田成美演じる優美子は図書館司書として勤務する、過去に負った傷で心に蓋をしながら生きる女性、片や中森明菜演じるカンナは、暴走族上がりのガラッパチなキャラだが、ミュージカルスターを夢見る本当は優しい女性、という「キャラクターの全く違う2人」をかけ合わせた、ある意味王道路線のバディもの。

キャラの違いを際立たせるために、ドスのきいた低音で“ゆみごおぉぉ!(優美子)”とがなる中森明菜のモノマネも流行ったと記憶するほど、話題になった月9作でした

 波瀾万丈のストーリーもウケて、最高視聴率は31・9%を記録。

 ドラマ評論家の田幸和歌子さんも同作を挙げる。

「お互いに最初は反発しながらも、自分にないものを持つ相手に惹かれていきます。優美子が結婚した相手は留学で去り、優美子の妊娠が発覚。出産すれば優美子の命が危険という状況になり、カンナは当然産むことに大反対しますが、優美子の産みたいという意思が尊重され、出産することに。

 優美子は結局命を落としてしまうのですが、その子どもを育てる母としてのカンナの優しい顔に、救われる思いでした。

 真逆のタイプが惹かれあい、影響を及ぼしあい、最終的には生みの親と育ての親として1人の子を守っていく。その関係性は、今では映画などで増えているシスターフッドものの連ドラの原点のようでもあります

『素顔のままで』は米米CLUBが歌う主題歌『君がいるだけで』も大ヒット