◆番外編 私の注目バディ

 ここからはウォッチャーのみなさんイチオシの作品をそれぞれ挙げてもらった。

●石原さとみ×市川実日子
『アンナチュラル』('18年~TBS系)

「ここまで挙げてきた作品の中のバディは、一緒に住んだり姉と妹風になったり、精神的擬似家族になったり、ある意味“濃い”女同士の友情が描かれている作品だと思いますが、『アンナチュラル』('18年TBS系)のNICUラボの2人、ミコト(石原さとみ)と夕子(市川実日子)は職場の同僚。

 同僚だけど親友。親友だけどケンカもするし、ケンカしてても仕事はきっちり協力する。そのあたりの描き方がとても自然で、いちばん視聴者にとっては“近さ”を感じさせるバディだと思います

 野木(亜紀子)脚本の日常感あふれる台詞を、さらに生々しく“すごくそのへんにいそうな魅力的な2人”に押し上げた、石原さとみと市川実日子の演技と空気感もとてもよかった」(神無月さん)

神無月さんオススメの石原さとみ×市川実日子(『アンナチュラル』より)
【写真】大人気女優、石原さとみの少女時代、18歳のころの1枚

●吉高由里子×仲間由紀恵
『花子とアン』('14年~NHK)

「貧しい小作農家に生まれたはな(吉高由里子)と、伯爵の異母妹として生まれた蓮子(仲間由紀恵)。片や愛情たっぷりに育った少女と、14歳で政略結婚させられ、16歳で出産。子どもを取りあげられて離縁するなど、家族の愛を知らずに育ったお嬢様。

 真逆に見える境遇の2人が、文学の話で意気投合し、腹心の友になります。まるで太陽と月のような表裏の関係性の2人は、ときには恋愛にも似た強い思いで結ばれていて、きらきらと美しく、ときに悲しく、魅力的でした」(田幸さん)

●広瀬アリス×水野美紀
『探偵が早すぎる』('18年~日本テレビ系)

 吉田潮さんは「女性バディ主人公で成功している作品はない」としながらも、脇役で光ったバディを挙げる。

『探偵が早すぎる』('18年日本テレビ系)の広瀬アリス×水野美紀です。突如遺産5兆円を相続することになる女子大生(広瀬)と彼女の母親代わりの家政婦(水野)という役どころなんですが、正式にバディではないけれど、2人の相性がよくてもっと見たいという気持ちになりましたね。

 この2人はコメディー筋肉がめちゃくちゃ発達しているんですよ。誰かこの2人を主役にバディものでキャスティングしてくれませんかね?(笑)」

●永作博美×香里奈
『ダーティー・ママ!』('12年~日本テレビ系)

 バディというと相性が大事になってくるが、

アフロヘアの永作が捜査中も息子をベビーカーに乗せて連れ歩いて、その世話をするのが新人刑事の香里奈というものでした。ツッコミどころが多すぎですが、まず香里奈が振り回される新人刑事役がハマっていなかった。こんなにアクが強い設定なのに私も詳細を覚えていません……」(吉田さん)

がっかりコンビに挙がったのが永作博美×香里奈(『ダーティー・ママ!』より)

 7月7日からスタートする『ハコヅメ』の相性はどうなのだろうか。

「2人のやりとりがどこまでコメディーにできるかですよね。戸田恵梨香はコメディー筋肉が発達していますし、永野芽郁との相性次第ですね。戸田恵梨香にはビシバシと新人・永野を鍛えてほしいですね。期待しています」(吉田さん)

 女性バディの新たな歴史を刻むことができるか。注目が集まる。