酔っ払いながら話をしていたとはいえ、当時の自民党中堅議員は今では内閣総理大臣。中学高校という多感な時期に、野田さんが政治について考えるようになったひとつのきっかけになっているのでは。

 野田さんは以前から政治に関連するトピックについて、自分の意見を表明し続けているんですね。たとえば2017年には国会運営のあり方について、2019年6月には日本政府が大量のステルス戦闘機を購入したこと、そして消費税が10%にあがることなどについて国政への不満をツイートしています。

 菅さんが首相になってからはしばらく政治関連の発信は見られませんでしたが、この4月に行われた3回目の緊急事態宣言に対して、ついに“行き当たりばったりの政策のように感じ気が滅入る”と発信。今回のツイート内容には、これまで溜めていた政治への不満が前回以上に色濃く反映されているようにも見えます」(前出・夕刊紙デスク)

 野田の文面はこう締めくくられていた。

《僕は五輪に対して反対の立場ではありません。安全に無事開催されることを願っています。ここまで明らかで大きな矛盾の上で、僕たちはどう生きたらいいのでしょうか。いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います》

 僕たちはどう生きたらいいのでしょうかーー。今回、野田が綴った想いを、“少し目が怖い”菅首相はどう受け取っているのだろうか。