保有資格50個! 西村知美さんに聞く“極意”

 “ひとつの人生でいろいろな経験をしたい”という思いが資格の取得につながっているという西村知美さん。現在、保有している資格の数はなんと50個! 

「取得したい資格を選ぶとき、私の中には3つの基準があります。1つは好きなものや興味のあるもので、例えば温泉ソムリエや温泉健康指導士です。もともと温泉が好きなので勉強がまったく苦にならなかったですし、温泉ロケが多いので仕事にも役立っています」

いちばん最近、西村さんが取得したのは将来に役立つ認知症介助士の資格
いちばん最近、西村さんが取得したのは将来に役立つ認知症介助士の資格
【写真】「認知症介助士」資格を取得した芸能界の資格マニア・西村知美さん

 2つ目は苦手なことや嫌いなことにチャレンジすること。意外なことに西村さんは料理が苦手なのだそう。

「キムチを総合的に学ぶキムチビルダーや飾り巻き寿司インストラクター1級、ABCブレッドライセンス(パンのインストラクター)など、料理の資格がわりと多いんです。

 キムチビルダーを取得してからは、さきイカやゆで卵などをキムチに漬けておいしくいただいていますし、飾り巻き寿司は娘の運動会のお弁当などで役立っています。ABCブレッドライセンスのおかげで、コロナ禍の自粛期間には娘とパン作りを楽しめました」

 3つ目は、今は必要ではないもののいつか必要になりそうなもの。

「昔は時代劇のお仕事もさせていただいていたので、着物着付けエクセレント2級の資格は取得していてよかったと思っています。介護職員初任者研修は取得するのが大変だったのですが、いつかは必要になる知識や技術を学ぶことができました」

 常に資格へのアンテナを張っている西村さんに、週女読者におすすめの資格をアドバイスしてもらった。

「今、注目されている資格のひとつが調剤薬局事務です。病院があるところには必ず調剤薬局があるので、調剤薬局事務の資格を持っていると全国どこでも働くことができるんです。

 また、介護業界の仕事はこれからますます需要が高まると思うので、介護職員初任者研修のような介護の資格もおすすめです。仕事はもちろん、介護の技術や知識は家庭内でも役に立ちますから、いざというときの安心感にもつながりますね」

PROFILE●西村知美(にしむら・ともみ)さん●1986年、映画『ドン松五郎の生活』の主演でデビュー後、歌手、ドラマ、バラエティー番組などで活躍中。ラジオ日本『加藤裕介の横浜ポップJ』(月曜パートナー)など出演多数

(取材・文/熊谷あづさ)