早期発見のためのSOS

摂食障害は自分自身ではなかなかその症状に気づくことができない。そのため周囲の人にその兆候が見られたら本人に伝え、まずは専門家に相談を。

(1)体重に関するSOS

・明らかに体形が変わり、背中やあばら骨が浮いている
・体重が増えることを極端に怖がる
・「自分は太っている」「やせたい」という言動が多い
・1日何度も体重計に乗る

(2)食事に関するSOS

・食べる量や回数が減る
・カロリーの低い食事ばかりを食べる
・カロリー表示をとても気にする
・人との食事を避ける
・食べてないのに「お腹すいていない」「食べている」と言う
・食べだすと止まらない

(3)行動のSOS

・激しい、むちゃな運動を行う
・常に動き続ける

(4)排出行動のSOS

・食事直後にトイレに行く
・手の甲に嘔吐するときにできるたこがある
・虫歯や歯のトラブルが増えた

(5)その他のサイン

・気分の浮き沈みが激しい
・不安やイライラが増えた
・隠し事が多い
・集中力や判断力が低下する


お話を聞いたのは……小児神経学・作田亮一教授●獨協医科大学埼玉医療センター子どものこころ診療センター長。『10代のためのもしかして摂食障害? と思った時に読む本』(おちゃずけ著)のイラストを監修、解説。