「2人目が欲しいので、不妊治療に通っています。検査してもらったら、子宮も卵巣も20代の状態だから、妊娠する可能性は高いそうです。でも、妊娠しなくても、もう1人育てたいと思っています。今はいろんな方法がありますからね」

 とはいえ、仕事は続けたいと話す。

「私の人生を映画にしたい!」

「彼がおもしろい仕事をたくさん取ってきてくれますからね。今は歌手だけでは食べていけませんし、バラエティーなどに出ていないと、忘れられてしまうから。私は、みんなにいろんなことを言われたり書かれたりすることよりも、みんなに忘れられることのほうが怖いかもしれません」

 次にやってみたい仕事は?

華原直筆の水彩画がデザインされたTシャツ。オフィシャルHPから購入可能
【写真】デビュー間もない華原朋美の初々しい乗馬姿

「うーん、スタイルもよくて料理も完璧みたいなママタレさんみたいなのは私には難しいし、舞台は台本が厚いから覚えるのが大変そうだし(笑)。今のまま、イベントとかバラエティー番組に末長く出してもらうのがいいですね。今がとても楽しいですから。

 これまで、本当につらいことが多かったから。睡眠薬と精神安定剤が手放せなくて、何度も精神科病院の隔離病棟に入院したりしてきましたし

 最後の入院は、2020年の10月だったという。

「病棟の中で、同じく入院している20代前半の子に教えてもらって、初めて水彩画を描きました。とても感性が鋭い子で、素晴らしい絵を描くんです。おかげで、とてもうまく描けてすごく気に入っています。彼女にも早い段階で結婚のことを報告しましたね。とても喜んでくれました」

 その絵は現在、華原のオリジナルTシャツに使われている。両手のひらの中に心臓があるという構図で、これまでの経験は否定せずに生きていくという、華原の意志が表れているかのようだ。

「いつか、私が生きてきた人生を映画にしたいです。主役は私自身が演じたいですね。登場するのはみんな実在の人物ですけど、それぞれ役者さんに演じてもらいます。最後に旦那さんに登場してほしい。本人役ではないかもしれませんが(笑)」

 スターであったはずなのに、つい手を差しのべたくなるような身近さを失わない。何を言っても、やっても注目の的となる。でもそれを糧にして、いろんな変化を見せていく。だからみんな、いつまでも“朋ちゃん”から目が離せないのだろう─。

かはら・ともみ 歌手。1974年、東京生まれ。1995年に『keep yourself alive』で歌手デビュー。『I BELIEVE』『I'm proud』といったミリオンヒットを連発、そのルックスと圧倒的な歌唱力で時代のミューズとなる。その後、いく度かの休養・復帰を繰り返す。2019年に未婚のまま男児を出産。2020年9月に、約20年間所属した事務所との契約を解除し、フリーに。YouTubeチャンネル「Tomomi Kahara Channel」も話題。


取材・文/木原みぎわ 撮影:佐藤靖彦