ちょうどそのころ、竹田さんから佳代さんにたびたびお金が送金されている明細や、彼女が借金だと認識していたことがわかるメールなどを入手し、金銭的援助の話を聞いたことで学費の謎が解けた。金銭トラブルの内容は、これまでも散々報じられているとおりだ。

秋篠宮ご夫妻との話し合いの末に

 取材を通じて竹田さんに感じたのは、とても穏やかで優しい性格だということ。一方で、強く主張はせず、人に頼まれると断ることができない人柄であるとも感じられて、佳代さんはその優しさに甘え続けてしまったのだろう。

 金銭トラブルの事実確認を行うため、佳代さんへの直撃取材を試みたときのことは強く印象に残っている。

'17年12月7日の朝7時過ぎに自宅を出た佳代さん。この直後、記者が直撃した
'17年12月7日の朝7時過ぎに自宅を出た佳代さん。この直後、記者が直撃した
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 '17年12月7日の朝7時すぎ、洋菓子店に出勤するため自宅を出た佳代さんに話しかけると、これまで受けてきた報道陣からの取材と同じように軽く会釈。

 しかし、私が竹田さんとの金銭トラブルについて話を振ると、途端に歩くスピードが上がったのだ。

「秋篠宮家の方々は、金銭トラブルのことをご存じなのでしょうか?」

 と問いかけると「取材にはお答えできません。申し訳ありません……」と答え、最寄り駅へと足早に去っていった。

 同年の12月12日に金銭トラブルの記事が世に出た直後、小室さん母子は秋篠宮ご夫妻へ事情説明のため、何度も秋篠宮邸を訪れていたという。

「小室さん側は“借金ではなく贈与”であることを主張。竹田さんが発した“(お金を)返してもらうつもりはなかった”という録音テープがあったことで、小室さん側は強気に出ていたのかもしれません。

 しかし、ご夫妻は借金自体が悪いとではなく“お世話になった方に対する誠意が感じられない”ことがいちばんの問題だと受け止められていた節がありました」(宮内庁関係者)

 そして'18年2月、宮内庁から眞子さんと小室さんの婚約が'20年まで延期されることが発表された。金銭トラブルが原因というのは明白だったが、小室さん母子は一向にトラブルを解決させるための動きを見せることはなかった。

'21年9月、アメリカから成田空港に到着した小室圭さん
'21年9月、アメリカから成田空港に到着した小室圭さん

 しかも、小室家に対する国民の批判の声が強まる中で、小室さんは同年8月に3年間のアメリカ留学に旅立ってしまったのだ。

 眞子さんとの結婚が延期されている中での渡米は「金銭トラブルを放置してアメリカに逃げた」といった印象を国民に強く植えつけた。

 金銭トラブルが報じられた直後、小室さん母子が解決のために行動を起こしていたなら、事態はこれほどまでに悪化していなかったことだろう。むしろ、母親が抱えている問題を小室さんが早急に解決へと導くことができれば、秋篠宮ご夫妻からの信頼は厚くなっていたとも考えられる。