記者が本人から「交際相手のプロフィールを聞き出す」

 このように情報は簡単に手に入ったとしても、「お相手が一般人」の場合、その人物の特定が難しくなるという問題が浮上する。職業やプロフィール、ふたりの出会いなどの詳細について。

 何者かわからないまま記事にしてしまっては記者の沽券に関わってくるわけだが、どうにもならず詳細が分からないまま“一般人”とだけ記して記事にすることもあるし、取材に時間がかかりすぎて、ようやく記事にできるとなった時点ではすでに破局していたなんてこともあるほど。

 しかし、こちらの問題もコロナの影響で“特定が可能”なのだという。その手法はなかなか大胆で驚きのものであった。前出の写真誌記者が語る。

このご時世に打ち上げなど飲み会を開いていたテレビ局のスタッフが非難を浴び、処分されたことからわかるように、テレビ局としては社員・スタッフに不要不急の外出を厳しく禁じています。女子アナも例外ではありません。

 こんな時期に彼氏と外でデートしていたことがバレたら大目玉を食らうのは間違いないでしょう。しかし、我々はその様子を撮っている。

 本人に交際について直撃する際に、記事の詳細をボカしたり、おおっぴらなデートをしていると感じられない写真を使うといったかたちで『最大限の配慮をする』と申し出るんです。それを交換条件にして、交際相手の年齢や職業、馴れ初めなどの最低限の情報をこっそり教えてもらうときもありますね

 コロナの陽性者数はようやく減少傾向にあるが、第6波の到来が懸念されている。女子アナの受難はまだまだ続きそうだ。
 

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。