日本ハムファイターズの新監督に就任した新庄剛志、その日からスポーツニュースは 『新庄劇場』一色だ。

 11月4日に行われた就任会見は民放3局が急遽、会見を生中継。自身を監督ではなく「ビッグボス」と呼ばせるなどといったパフォーマンスがネットを中心に大盛り上がり。沖縄で行われた秋季キャンプの視察に集まったマスコミたちに、サンドウィッチやおにぎりなどを“大量差し入れ”したこともネットニュースとして大きく取り上げられた。

「選手時代からサプライズを仕掛けるといったエンターテイナーぶりで“記録より記憶に残る”スター選手ではありましたが、まさか監督になるとは。9月には堀江貴文さんが設立した新球団の監督オファーを断ったと報じられたばかりだったので驚きでしたね。

 先日、メディア分析を行う『ニホンモニター』が発表したデータによれば、就任後2日間の露出を広告費に換算すると、なんと約105億円にものぼる効果があったといいます。日ハム首脳陣は『新庄フィーバー再び』に沸き立っています」(スポーツ紙記者)

清宮幸太郎につけた注文

 連日話題を振りまく新庄だが、その指導力にも期待が寄せられている。3季連続Bクラスと低迷が続く日ハムを再建することになったわけだが、

「会見では“ヒットを打たなくても点は取れる”と発言するなど、意外にも理論的な野球を展開することを示唆していました。また、“全員がドラフトにかかった選手だと思っている”と選手同士の競争心を煽るような言動もみせる。キャンプでも走りこみといった基礎練習を徹底させていました。ド派手な言動のウラで確かな戦術をもって改革が行われています」(同・スポーツ紙記者)

 そんな彼のキャンプでの指導で話題になったのが、清宮幸太郎内野手への助言であった。高校時代は歴代最多の通算111本塁打を記録、ドラフトでは高校生最多タイの7球団による競合の末に入団したが、なかなか思うように成績が振るわないプロ5年目。そんな体重103キロの大食漢である彼に、こんな言葉を投げかけたと報じられている。

「ちょっと痩せない?」

 対し、清宮が「痩せて打球が飛ばなくなるのが怖い」と返すと、

「今もそんなに打球、飛んでないよ。昔の方がもっと飛んでいた。昔の方がスリムじゃなかった? 今はキレがない気がするから痩せてみよう。そのほうがモテる」

 と、厳しくも優しい言葉を投げかけた。これを受け、清宮は痩せることを決意。このアドバイスにはSNSなどでは賞賛の声が上がった。