おじさんと“幼稚園ごっこ”

「大学生のときにホストクラブにノリで行ったことがあったんです。そのとき歌舞伎町入り口のドンキホーテからコマ劇(当時)まで歩くのに、もう数え切れないほどの誘いを受けたんです。あそこならすぐに(身体を売る相手が)見つかると思いました。

 密室での行為で金銭の授受を目撃されなければ捕まることはないし、副業もバレる恐れがない。だって自由恋愛だと言えば済むじゃないですか。副業って結局足がつくと思って諦めていましたが、なんで今まで気づかなかったのかと思ったくらい」

 幼稚園教諭というスペックで思わぬ反応があった。

「私は本職を明かしているんです。幼稚園の先生って需要があるんですよ。昨日も昼に幼稚園でクリスマスのお面づくりをしたことを話すと、子ども返りしたおじさんが“先生、僕もお面作りたいー”って。だからお客さん用にお道具箱を作ったり、名札を作ったり。幼稚園教師という職業をフルに活かしています。

 行為をしなくてもお金をくれるお客さんもいるんですよ。幼稚園ごっこっていうんですかね、それで満足される方がいたり、本当に面白いなと思います」

 佐藤さんはこの仕事に充実感を覚えているように聞こえるが、やめどきは考えているのだろうか?

「もちろん。結婚相手が見つかったらスパッとやめますよ」

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 公務員という職業柄なのだろうか、2人ともルールを決めて“真面目”に副業に取り組んでいるのが印象的だった。とはいえ、売春は犯罪行為。話を聞いた2人からはその自覚が感じられなかったーー。