好き、嫌いを分けたもの

 好き、嫌い両者に共通するのはどちらかといえば“遅咲き”のおじさん。なぜここまで差が出たのか。その境界線とはどこなのか。多くの男性客を見てきた銀座のクラブ『Luna Piena』の日高利美ママが解説する。

「好きか、嫌いかは(人に対しての)あたりが強い印象かという分かれ方だと思いましたね。

 要は、話を聞いてくれそうか、くれなさそうか。好きにランクインしている方たちって否定しないで話を聞いてくれそうですよね。一方で、坂上さんや宮根さんは毎日、人の話を遮る様子がテレビで流れてしまいますから当然、苦手意識が植え付けられやすい。彼らはお仕事でやっているのでしょうけれど、視聴者は自分に当てはめて見てしまいますから」

 と、自身の経験上から語る。続けて、好かれるおじさんには誰でもなれると教えてくれた。

アドバイスと説教の違いを理解していれば、好かれるおじさんになることはできます。好かれるのはもちろんアドバイス、嫌われてしまうのは説教。この違いというのは、アドバイスは相手のことを考えて発信するもの。説教というのは上から目線で感情的な押し付けと相手に思わせてしまうこともあるもの。もうひとつ重要なのはタイミング。関係性もできていないのに意見をするのはまたはアドバイスのつもりであっても説教に感じられてしまいます。信頼関係をつくったうえで必要とされているときに意見を言うことが大事

 最後に、

「嫌いのランキングを見てみると、たけしさん、さんまさんなどは昔は好きに入っていたはず。個人的にはお2人とも大好きですが、やはり、年齢とともに後任に委ねるということも大事なのかなと考えさせられますね」

 愛されていたはずが、いつの間にか“老害”になっていた!?

 愛されおじさんになるのは簡単。話を遮らず最後まで優しく聞いてあげること。ってこれがおじさんには難しい!?