定年後も夫を働かせたい妻たちのホンネ座談会

 仲よし4人の妻たちが定年後の暮らしについてぶっちゃけトーク!

A代さん 56歳 夫は62歳で再就職2年目
F美さん 52歳 夫は58歳で定年間近
K恵さん 49歳 夫は2歳年上で働き盛り
J子さん 44歳 夫は5歳年上で団体職員

A代・このなかで旦那の定年を経験してるのは私だけだよね。

K恵・コロナ禍で旦那がずーっと在宅ワークなんだけど、これが定年後の暮らし?と思ったらゾッとしちゃった。

J子・わかる~! なんで昼間にいるの?って思うよね。私たちがパートに出てるからまだいいけど、1日じゅうずっと夫婦ふたりなんて……。

F美・絶対定年後も働いてもらわないと、だよね。

J子・でもさ、男って定年したら悠々自適が夢って思ってない? そんなの団塊の世代までの話だっつーの。

A代・考え方が古いんだよね。アップデートされてない。

K恵・悠々自適なんて年功序列で順調に昇給して退職金ガッポリもらえた時代の話じゃん。

J子・子どもの教育資金がかかって老後資金まで手が回らないよね。

A代・うちは旦那の定年時に子どもがまだ大学生だったから問答無用で再就職だったけど、活動中はナーバスだったなあ。

F美・すぐ決まった?

A代・3か月。専門職だから早いほうだと思うけど、やっぱり何社も落ちたりするからさ。

K恵・気、使うね~。

A代・私は何も言わないって決めてたけど、いま考えるとバカ明るいくらいの妻を演じたほうがよかったのかも。

J子・めんどくさっ。

F美・うちはあと2年だあ。

A代・絶対話しておいたほうがいいよ。世間話風でいいから「パパどうするつもりなの~」とか、「どんな仕事があるのかしらね~」とか、さりげなく。

K恵・働いていたほうが収入はあるし、若くいられるし、家族には煙たがられないし、いいことばっかよね。

J子・そこ強調するしかないな。

A代・だからさ、私、パートから疲れて帰ってきても嫌な顔しないで、「ああ、この年で働けて幸せだわあ」とか「何もしないと1日って長いね」とか、独り言みたいに会話にはさみ込んだ!

K恵・うまい!

J子・人生長いんだから、お互い働けるうちに適度に働いて、そのお金で楽しむのが健康的で平和だよね。

K恵・何が平和かって、旦那が留守なのがいちばん平和。私たちの老後の幸せのためならひと芝居打つわよ!

(取材・文/野沢恭恵)