ピンクパッケージの定番バター味をはじめ、のり味、チーズ味、メープルバター味と、時代に合わせさまざまな商品を展開。最近では白いたべっこソルティーや、カフェオレ味など、飽きることない美味しさでファンの心を捉えてきた。さらに2007年には「たべっ子」ブランドシリーズとして『たべっ子水族館』を発売。同社のチョコスナック『しみチョココーン』で培った含浸製法を活用したアイテムで、海のどうぶつたちにチョコレートを染み込ませ、新たな魅力を提案している。

 発売から45年近くが経ち、競合アイテムも次々登場してきたが、「お陰様で発売以来右肩上がりの売り上げを保っています」(吉村さん)というから驚かされる。

「自分が子どものころに食べたお菓子というのはやはり安心して子どもに食べさせることができる、というお声をよくいただいています。『たべっ子どうぶつ』をはじめ弊社の商品は、卵アレルギーの方を考慮して、すべて卵不使用で、安心安全なおいしさを大切にしてきました。ロングセラー商品として三世代にわたり安心してお召し上がりいただいてきたという部分が、売り上げを支えているひとつの要因ではないかと考えています」

 さらに近年人気に火をつけたのが、2019年に発売したカプセルトイ。『たべっ子どうぶつ』のどうぶつたちをフィギュア化し、一躍ブームを巻き起こした。

「『たべっ子どうぶつ』ブランドのファンを増やし、そしてブランドを強化するために、どうぶつたちのグッズ化に至りました。カプセルトイは芸能人の方がSNSで発信してくださり、またさまざまなメディアに取り上げられたことで、多くのお客様に目にしていただくことなりました」

 カプセルトイの第一弾は、らいおん、かば、ねこ、ひよこ、ぞうの5種類で、第二弾は、きりん、さる、わに、うさぎ、ぱんだの5種類を販売。全種類制覇を目指すファンも多く、SNSではどうぶつたちがずらりと並ぶ写真に数万いいねが付くなど大きな注目を集めた。続いて翌2020年にはキャラクターくじ『一番くじ ギンビス たべっ子どうぶつ お菓子がいっぱいコレクション』、今年2月にはGUとのコラボレーションで衣類や雑貨を販売。3月にはマクドナルドとの初のコラボレーションでハッピーセットを販売し、いずれも大きな反響を呼んだ。

「一番くじの第一弾はオリジナルクッションを景品に用意しました。担当者が販売先のコンビニエンスストアへ視察に行ったところ、朝から行列ができていて、正直なところ社内でも驚くほどの反響でした。マクドナルドのハッピーセットは当初2週間の販売を予定していましたが、想定以上のご好評をいただき1週間で販売を終えることになりました」

 長年親しまれてきた看板アイテムゆえ、年季の入ったファンも多い。グッズ化する際にはそのイメージを裏切らないよう配慮を凝らしたと話す。

「パッケージの絵は40年以上前に描かれたもので、もともと平面のみのキャラクターを違和感ないよう立体に作り込む作業が一番苦労したところでした。どうぶつたちの背面や見えない部分に関しては、パッケージに描かれている尻尾など細部を参考に想像を膨らませて作り上げています。またどうぶつたちはそれぞれ色味が決まっていますので グッズにした時にそれらをきちんと出せるよう留意し、お菓子のファンの方々にも喜んでいたける商品作りを心がけました」

5月5日は『たべっ子どうぶつの日』

 ギンビスでは創業者の誕生日にあたる5月5日を『たべっ子どうぶつの日』に制定。記念日に毎年キャンペーンを展開し、今年はオリジナルデザインの限定グッズをはじめ総勢630名にプレゼントが当たる3大キャンペーンを行っている。またバンダイスピリッツより、今年6月には『とるバカ! たべっ子どうぶつおててくつろぎマスコット』の新作を、7月には一番くじの新商品『HAPPY Tabekko cafe』を順次発売予定。新製品も毎年春夏と秋冬に発売し、この春夏には『全粒粉入りたべっ子どうぶつ』や大豆イソフラボン配合の『厚焼きたべっ子どうぶつSOY』がラインナップに加わるなど、『たべっ子どうぶつ』ワールドはますますバラエティ豊かに広がっている。

6月18日販売予定『とるバカ』

「お客様の声を参考に新たな商品が生まれることも多く、実際“健康志向で身体に優しいお菓子を”というお声からできたのが『全粒粉入りたべっ子どうぶつ』でした。こんなお菓子があったらいいな、という夢やアイデアを募集しています。ぜひご意見をお寄せください」

 と吉村さん。ロングセラーを支える理由は、変わることない確かな味と進化する美味しさ。誕生から45年近く経った今、その魅力は色褪せることなくファンを増やし、お菓子を通して世界平和に貢献し続けている。