カラダを張った芸で数々の伝説を残した『たけし軍団』。イケイケだったメンバーも、今やベテランに。軍団の所属する『株式会社TAP』で代表取締役を務めるつまみ枝豆も還暦を過ぎた。

「たけしさんがいなくなったのに『オフィス北野』はおかしいだろうというので、TAPになりました。“たけしアーミープロダクション”ということですね。軍団でいろいろ考えたんですが“オフィスニュー北野”とか、どっかのラブホテルみたいな名前しか出てこなくて(笑)

 たけしさんにお世話になり始めたころ、何か一芸を習得しろと言われ、軍団でタップダンスをやっていたこともあり、初心に返るという意味もあります」

 事務所の立ち上げから3年。ガダルカナル・タカ、松尾伴内、ダンカン、ラッシャー板前、グレート義太夫、井手らっきょなど、軍団メンバーらが名を連ねる。

「よく3年も耐えたと思います。だって“たけしがいなかったら1年でつぶれる”って言われましたから。出ていった人もいますよ。若手は僕らじゃなくて、たけしさんのところに来たわけだから。残っているのは、結束が固いのか、友達がいないのか、それとも寂しいのか(笑)。超スーパースターがいるわけではないし、大手プロダクションにはかなわないから、地道にやるしかないですね」

 それでも事務所には若手芸人もいて、ライブを開催し、最近は『たけし軍団TV』というYouTubeチャンネルも開設した。

「目標にしているのは、登録者数1000人です。どうしても面白いことやらなきゃっていう意気込みはありません。ジジイばっかりですから(笑)。軍団結成からいろいろあったし、昔の話とかほかではできないトークをして、見てくれる人がいたらいいですね」

勾留中のたけしから電話

 つまみ枝豆といえば、昨年7月に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)でドッキリを仕掛けられ、その際に見せたガチギレぶりが話題になった。

「いい年こいた親父がやりすぎですよね。恥ずかしいです。地上波で“殺すぞ”って言っちゃダメですね。でも、たけしって呼び捨てにされれば“たけしさんだろ!”て言いますよ。軍団にとって、たけしさんは教祖様で、命を落としてもついていくというくらいの覚悟がありますから」

 たけし軍団の“結束”が有名になったのは、1986年の“フライデー襲撃事件”。たけしと軍団メンバーが『フライデー』編集部を襲撃したが、それに枝豆は参加していない。

「自宅にいたんですけど、僕には電話がかかってこなかった。だから、すごく悔しかったですよ。たけしさんの一大事に“お供”をしなかったのが、ものすごく不義理に感じて。自分はどうなってもいいから、何かしなきゃという気持ちで焦って。そしたら、たけしさんが勾留されている警察署から電話をかけてきてくれて“今は動くな”って」