かつて、テレビや雑誌で見た健康グッズたち。いまだに現役で売っているものから、いつの間にかなくなってしまったものまで……実際に買ってみた人も多いのでは? 今回は、そんな健康グッズをご紹介。使用者・販売メーカーの声から、プロボクシングトレーナーの資格も持つドクター・末武信宏先生による健康効果のお墨付きコメントも! 押し入れに眠っているあのアイテム、実はまだまだ使えちゃうかも……?

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あの“健康器具”は今

 “元祖健康グッズ”といえば、1970年代に登場した『ぶら下がり健康器』だろう。当時提唱された「ぶら下がり健康法」を受けて登場し大ヒット。元祖品を販売したメーカーは当時一日20万台も売り上げていたとか。

 現在でも『ぶら下がりくん』を製造・販売するメーカー、アルインコでもロングセラー商品のひとつになっている。

ストレッチ効果が期待できる『ぶら下がりくん』

「普段は下半身にだけ重力がかかっている状態から解放されることで、全身のストレッチ効果が期待できます。若い方であれば一時的に背が伸びることもあるでしょう」(末武先生)。なお、他社商品には、ぶら下がるだけではなく、懸垂運動に対応できるよう進化させたものも。ちなみに「実家にあったけど、裾の長い服やバスタオルを干すとよく乾いて便利だった」(40代女性)との証言も。

 1975年に発売されたアメリカ生まれの『スタイリー』も通販健康グッズの元祖。ギッコンバッタン、ひとりシーソー(?)といった趣の動きで、胸を豊かにする、ウエストを細くするなどの効果をうたっていたが……現存する運動器具の中では、かろうじて後述の『ワンダーコア』が近いだろうか。

 しかし、リズミカルに動かすにはかなりの熟練が必要だったそうで……そこまでするほどの効果があったかどうかは謎に包まれている。

 男性にとって雑誌の通販でおなじみの筋力増強グッズといえば『ブルワーカー』。男性向け雑誌の広告欄には(札束のお風呂に入れる開運ネックレスと同じくらい)必ずといっていいほど掲載され、「貧弱な坊や」が、ブルワーカーを使った「まったく簡単な」運動で、海でもモテモテになれるというアイテムだ。実はこれ、現在でも好評発売中だ。現行モデルも基本的な構造は変わらず、押す・引く・引っ張るなどの動きで全身を鍛えることができる。

『ブルワーカー』の人気は継続中

「上半身・下半身を効率よくトレーニングすることができますね。これがより手軽に進化したものが『エクササイズリング』でしょう」(末武先生)。アルインコでも2019年よりエクササイズリングを販売しており、宅トレ需要の増加から人気も高まっているという。 

 エクササイズリングは、Nintendo Switchのゲーム『リングフィットアドベンチャー』でも採用されており、こちらはコロナ禍において品薄が続き、一時は値段が高騰したことも。

おしゃれな『エクササイズリング』

 家庭用ゲームで運動といえば、1986年に発売した『ファミリートレーナー』(現バンダイナムコ)もある。いろんな設定をマットの上で足踏みしたりすることでアスレチックコースを走ったり跳んだりしながら進み、ソフトを変えればエアロビクスもできるという運動ゲームの先駆けだった。こちらも2020年にNintendo Switchで新作が発表されている。

 懐かしの筋力増強グッズとしてもうひとつ『エキスパンダー』がある。スプリング式のものは皮膚を挟んで危険なことから、現在はゴム製や樹脂製のチューブ状のものが主流に。

 アルインコの『グリップチューブ』は、過去にヒットしたものよりもさらに進化し、握力を鍛えることもできる形状のグリップへと改良。さらに多彩な運動ができるようになっているという。

 筋力増強アイテムたちは基本的な機能は変わらず、よりケガをしづらく・継続的に運動ができるような素材・構造へと進化しているものが多いようだ。

多彩な運動効果のある『グリップチューブ』