“年をとれば女が終わる”そんな思いは必要ない

 年齢を重ねた身体の変化も、“老化”だと諦めたりしないのがRIKACO流。

「例えば、いわゆる更年期症状だけじゃなくて、閉経後は悪玉コレステロール値が上がったり、子宮を守るためにお腹まわりに脂肪がつくという変化が表れる。それは、自然なことだけれど、放っておくと病気につながることも少なくないんだって。いつまでも自分を大切に、愛おしく思えるように、私たちは自分の身体ときちんと向き合うマインドを持つべきだと思う。閉経も“女が終わった”ということではないからね」

 自身も40代後半からホットフラッシュなど更年期のような症状に悩まされたことをきっかけに産婦人科の門を叩き、ホルモン補充療法などの治療を受けた。50歳くらいまでは安定しなかった症状も今はラクになったと語る。

「身体の変化の仕組みを知って、受け入れて、次のステップに進むべきだと学びました」

 YouTubeでは更年期の症状やデリケートゾーンのケア、薄毛など女性の身体について学ぶために積極的に専門家に会いに行き、その内容を発信。“誰にも相談できなくて悩みを抱えている”同世代の多さを憂え、目を伏せていてはならないと感じている。

温活用の5本指靴下や湯たんぽ、デリケートゾーン用オイルなど、セルフケア用品も安心安全なものを(撮影/佐藤彩)

「閉経後の性についてももっとオープンに話していけたらいいよね。後ろめたかったり、タブーに思うことはないから。私たち世代の大事な知識として蓄えておかなきゃいけないと思う」

 そんなバイタリティーあふれる挑戦の源には、2人の息子の存在が大きい。50代でYouTubeやライフスタイルブランドのプロデュースを始める後押しをしてくれた息子たちは、その活動で何を伝えるべきかを共に考え、導いてくれた。動画では、そんな息子との自然で対等なやりとりも垣間見える。

「息子たちは、素の私を見て、本来の自分に戻してくれる頼れる存在。感謝しています。親として絶対こうなってほしいというのはなくて、自分の人生を自由に生きてほしい。もし頼りたいときはいつでも受け入れられる準備はしてるよって伝えています」

今をどう生きたいか終活が考える契機に

 暗い話題になりがちな終活のテーマにも前向きだ。実母が亡くなった際、蒐集したハンカチが100枚以上見つかるなど、遺品の整理に戸惑い、その経験から本当に必要なものを取捨選択して持つようになった。自身の銀行関係や保険に関することはすべて長男に伝えた。自分の死後を考えて身軽になっていくなか、“終活は、最期に向けてどう生きたいかを考えるきっかけ”だと思うようになった。

「人は明日死んでしまうかもしれないでしょ? だから、エンディングノートには、今叶えたい夢を書くといいなって。『今日が人生最後の日なら何をしたい? 私はウエディングドレスを着て、ブラッド・ピットと写真を撮りたい』とか(笑)。そういう夢を叶えることに日々をシフトして、今を楽しめる人生でありたいと思ったの」

 終活をきっかけに、これからやりたいことも見えてきた。そのひとつがピラティスなどの身体づくりや大人の食育が学べるスタジオづくりだ。自身もオーガニックアドバイザーなどの資格を生かして、その知識をたくさんの人と共有していきたいと考える。

「自分が発信することは自己満足かなと思ったときも。でも、50代になって始めたチャレンジが同世代の勇気になるなら、それが私の役目かなって。“50だからそろそろ落ち着こう”なんて思わなくていいって、伝えたいですね」

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RIKACO
1966年3月30日生まれ。モデルとしての活躍にとどまらず、健康と環境に配慮したライフスタイルが、幅広い世代の女性から支持を集める。YouTubeチャンネル「RIKACO LIFE」のチャンネル登録者数は16.2万人(2022年5月現在)。

<取材・文/河端直子>