今でこそ売れっ子芸人、1日3箱吸えるようになったが、駆け出しのころはお金がなく、生活のために借金をしたことも。平成生まれの薄さんが喫煙を吸い始めてからも何度か値上げに見舞われているが……。

「私にとって、たばこは生活の一部なのでしょうがない出費。家賃と同じ。500円しかなかったときも食事よりたばこを買っていました。お金がなかったころ、先輩芸人たちと酒を飲んで記憶をなくして帰宅、朝起きたら鞄の中に先輩らのシケモクが山ほど入ってたことがありました。

 お金ないから持ち帰って家で吸おうと思ったんでしょう。細かったり長かったり銘柄が違ったり……色とりどりのシケモクはキレイだったなぁ(笑)」

ナイナイ・矢部と極楽・加藤は「喫煙所仲間」

 

 薄さんにとってのたばこの良さについて聞いてみたところ、「緊張がほぐれることかな。会話が続かないときの間繋ぎにも……あと、喫煙所でのコミュニケーションが生まれますね」と話す。たばこが人間関係を構築することもあるのだと。

「ナインティナインの矢部(浩之)さんと喫煙所で2人きりになったことがあって。共演経験がないのに、すごく話しかけてくれてうれしかったです。

 あと加藤浩次さんも喫煙所仲間。彼はずっといるんじゃないか、ってくらいに日テレの喫煙所にいますね。『また(喫煙所に)いんのかよ!』『たばこ吸いに行くの?』とすごい話しかけてくださるようになりました。たばこを吸っていなければ、ここまで先輩と親しくなれていなかったと思います。喫煙所のあの空間はなぜか人と喋りやすいんですよ」