“舞妓の闇”をスルーできるのか

 実際に配信に至ったとして、監督が是枝氏であることから、「原作モノとはいえ、その内容が世間にどう映るのか懸念されている」(ウェブメディア編集者)との見方も。

「今春、映画監督・榊英雄氏による女優への性行為強要報道が問題になったことを契機に、有名映画関係者らの性加害、セクハラ、パワハラ問題が噴出しました。是枝氏は、そういった日本映画界の悪しき体質を変えようと、先陣を切って声を上げている人物。

 3月には、『私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します』という声明を出したほか、6月には、日本映画界の長時間・低賃金労働、ハラスメントといった課題改善などに取り組む統括機関の結成を目指す『日本版CNC(セー・エヌ・セー)設立を求める会/action4cinema』を立ち上げています。

 そんな是枝氏が、元舞妓女性の告発内容――未成年者の売春や児童の労働問題をスルーして何事もなかったかのように配信した場合、今回勇気を振りしぼって告発した元舞妓の決意を“無視”したように映る可能性があります。今はまだSNS上の一騒動に過ぎないですが、今後、大々的な問題になった場合、“舞妓の闇”を見て見ぬふりは到底難しく、是枝氏も自身が手がける実写ドラマに何らかの対応をせざるを得ないかもしれません」(同・前)

『少年サンデー』で連載中の『舞妓さんちのまかないさん』(小学館)
『少年サンデー』で連載中の『舞妓さんちのまかないさん』(小学館)

 元舞妓女性の告発をめぐる一部の反響によって、世界的に有名な是枝監督が“とばっちり”を受ける可能性がある。果たして、どのような出来になっているのか――実写ドラマ版『舞妓さんちのまかないさん』が見られる日を心待ちにしたい。