20代前半で月収は70万~80万円

――大学入学以降は、小栗旬さん、生田斗真さんらと共演した人気ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』への出演など、順風満帆に思える芸能活動の一方で、「私生活が相当だらしなくなってしまい、心配してくれる母の忠告にも耳を貸さなくなっていた」と著書で振り返っていました。当時は、どのような暮らしぶりだったんですか?

崎本:自分の中で「宵越しの銭は持たない」という言葉のイメージが先行していました。遊ぶ金はいくら使ってもいいと考えていたし、そんな生き方をしている俳優の先輩を見ていたので、欲に流される自分を都合よく肯定していたんだと思うんですよ。一方で、周囲に羽振りよく振る舞っている先輩への憧れもあって。「飲みに連れて行ってやるよ!」とか、周囲に還元している姿もカッコいいと思っていました。だから20代の頃は、自分もそう振る舞っていました。

20代の頃の崎本さん
20代の頃の崎本さん
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 20代前半で芸能界の仕事で毎月70万~80万円ほど稼いでいたので、入ってきたお金は貯金もせずに使い切っていました。割り勘とかダサいと思っていたから、周りには必ずと言っていいほどおごっていたし、とにかく毎晩のように豪遊していました。

――20代で毎月70万~80万円もの収入があるのは、世間的に見るとだいぶ高いような気がします。それでも、当時は借金生活だったそうですね。初めは「すぐに返済すれば」と軽い気持ちで消費者金融で借りた数万円程度の借金が、いつの間にか、家族や友人からの借金やリボ払いの残高も含めて約400万円に。当時は、危機感などおぼえていたんでしょうか?

崎本:不思議なもので、日常的に借金をしているからと言って最初は「当たり前」とは思っていなかったです。当時の生活から抜けたい気持ちはあったし、後悔も多少なりともありました。ただ、徐々に確実にマヒしてくるんですよね。

 僕は、消費者金融のカードローンとか、リボ払いの残高などの借金がふくらんでいき、次第に、事務所の給料も前借りするようになって。利息は返せるけど、元本はいっこうに減らないといった状況の中で、いつの間にか「もう、しょうがないか……」と開き直っていました。