安倍元首相に発砲された瞬間、警護と思しき者は驚いて後ろを振り返り…(読者提供)
安倍元首相に発砲された瞬間、警護と思しき者は驚いて後ろを振り返り…(読者提供)
【写真】安倍元首相が発砲された瞬間、警護と思しき者がとった行動

 通っていた高校は県内トップレベルの進学校。卒業した3年後、海自の任期付き自衛官になり、約3年で退官している。その後は大阪府の人材派遣会社に籍を置き、事件直前は京都府内の工場で荷物運搬の仕事をしていた。

「フォークリフトの免許を持っていて、敬語もきちんと使えるから採用しました」(工場の責任者)

“お前がやれ!”徐々に勤務態度が悪くなり…

 容疑者は同工場に20年2月から働き出したのだが、

「徐々に仕事が雑になってきた。注意すると“お前がやれ!”などと言ったり、無断欠勤も多くなっていった。今年の4月下旬に出社したのが最後です」

 8階建て賃貸マンションの最上階に住んでいた山上容疑者。19平方メートルのワンルームで、場所は銃撃現場から約4キロメートルと近い。事件直前の7月5日、同マンションの住民が容疑者とエレベーターですれ違っていた。容疑者の態度に違和感があり、覚えていたという。

「私は3年このマンションに住んでいますが、初めて会いました。彼がエレベーターから降りてきて、その時に挨拶をしたんですが、むこうの挨拶はなかった」

 その時の容疑者の服装は、黒いズボンに白の半袖シャツ。マスクはしておらず、メガネもかけていなかった。

「目線は常に斜め下で、相手のことを意に介さないというか、自分を無にしているというか……。すごく悩んでいるようにも見えました」(同・住民)

 警察の取り調べに対して山上容疑者は、

「殺そうと思って狙った。特定の宗教団体に恨みがあり、安倍元首相がつながりがあると思って犯行におよんだ」 

 と供述している。さらに

「事件前日に安倍元首相は岡山で応援演説を行っていたが、容疑者はそこにも現れていた」(捜査関係者)

 犯行を狙っていた容疑者に、その機会を与えてしまった。