キャッシュレスで生活費の「見える化」を

モノを購入したらすぐに家計簿アプリに打ち込んで記録。この月も見事、黒字
モノを購入したらすぐに家計簿アプリに打ち込んで記録。この月も見事、黒字
【写真】毎月黒字達成しているこはくらいふ。さんの家計簿

 こはくさんは節約のために家計管理を徹底している。毎月の固定費は家賃と奨学金返済を合わせた6万2400円。

 それ以外を食費や光熱費、通信費、日用品費、美容費、趣味の舞台鑑賞のための自由費などに分類する。

「支払いは現金を使わず、ほとんどが楽天ペイやWAON、クレジットカードでのキャッシュレス決済。レシートをもらったらすぐにスマホの家計簿アプリに入力し、捨てます。その月の収支が少しでもプラスになるとうれしいですね」

 キャッシュレスにすることで ポイントを貯め、活用している。さらに、つみたてNISAで毎月貯蓄も行う。

「最初は月3000円で始めました。大きい額を設定して、残った金額でやりくりできるのか不安もありましたから。ひとり暮らしに慣れてきて、十分やっていけるとわかったので、今は1万円に設定しています」

 ただ、ひとり暮らし開始からまだ1年しかたっていないため、これから先の明確な貯金の目標額は立てていない。

「年間でNISA分の12万円、年2回のボーナスで10万円ずつと考えて、だいたい年間30万円くらい貯めていければいい、というざっくりした感じです」

 彼女の節約術を見ると、決して無理して切り詰めているわけではなく、豊かに生きる手段として節約自体を楽しんでいるように見える。

「『節約するぞ!』という強い意識はないんです。生活費を見える化すると、自分が使える金額が把握できるので、ただその範囲内で生活しているという認識。それが結果的に節約につながっているのだと思います」

こはくさんの毎月の支出表(すべて目安額)

家賃……48,000円
奨学金返済……14,400円
食費……20,000円
光熱費……10,000円
通信費……6,000円※サブスク、端末代含む
日用品費……5,000円
交通費……2,000円
医療費……2,000円
美容費……3,000円
プレゼント費……2,000円
つみたてNISA……10,000円

合計……122,400円

お話を伺ったのは……

こはくらいふ。さん

薬局事務員。30歳で初のひとり暮らしを始め、YouTubeチャンネル「こはくらいふ。」を開始。自身が生きやすくなる毎日を目指しながら、家計簿やルーティンなどを発信中。


〈取材・文/オフィス三銃士〉