――支援した人の中にはリターンである入場券を使用できないまま、有効期限が切れたことで裏切られたと感じている人もいるようです。

沖縄でも何度も緊急事態宣言が出たりして、実質オープンできたのは2か月ほどです。クラブの従業員を雇える状況ではなくなったので、一昨年12月に従業員の方には辞めていただいたんです。

 クラファンに関しては、当時の店長に任せっきりでした。“リターンの商品はすべて発送した”と言われていたのと、僕もラーメン店のオープンなどの準備で忙しかったこともあり、その後の対応を怠ってしまいました。今回の問い合わせで、支援者の方に心配をかけていたと知り、反省しています」

直撃取材にも真摯に対応してくれた元DAPUMP・YUKINARI
直撃取材にも真摯に対応してくれた元DAPUMP・YUKINARI
【写真】YUKINARIがオープンした『ラーメンなおじ沖縄一号店』のラーメン

――クラブが再オープンしないうちに、ラーメン店を始めたことも支援者の方が不信感を募らせている理由の1つになっています。

「僕としてもクラブは再オープンさせたい。そのため店舗を借りたままということもあり、家賃などでかなり赤字が出ている状況です。コロナ禍でも利益が見込める業態を模索した結果、このラーメン店のフランチャイズを紹介していただき、スタートさせました。

 クラブ事業をないがしろにしているわけではなく、クラブの赤字を補てんするために始めたというのが実際のところです。支援者の方でリターンについて聞きたいことがあれば、クラファンのメールフォームに問い合わせてください。きちんと対応していきます」

「今の僕にタレントとして価値があるとは思っていません」

 '18年には18kgのダイエットに成功し、『ライザップ』のCMにも出演。昨年には東京の芸能事務所と業務提携契約を結ぶなど、芸能人としての再ブレイクを狙っているのだろうか。

DA PUMPの脱退から約15年たちますし、今の僕にタレントとして価値があるとは思っていません。芸能事務所と業務提携したのも、たまたま知人から声をかけていただいたから。

 社員も抱えていますから、ラーメン店など事業のほうを軌道に乗せるために日々頑張っているところです。ラーメン店など飲食店は味が命。有名人が経営しているから成功するような甘い世界ではありませんし、今の僕の知名度ならスパイス程度にもならないでしょう」

 最後に、改めて支援者にこう謝罪した。

「今回のクラファンも前店長に任せっきりで、僕が引き継ぎを上手くしていなかったことがみなさんにご迷惑をかけた原因です。クラブが再オープンできるかはコロナの状況次第。支援者の方にはラーメン店の食券など個々に対応して、違う形になるかもしれませんがきちんとお返しさせていただきます」