そもそも、近年は旅行代理店で企画や特集が組まれてブームにもなりつつあった“マタ旅”だが、その裏ではリスクも囁かれている。妊娠・出産事情に詳しい医療系ライターに話を聞くと、

「旅先では婦人科や産院がなかなか見つからない、カルテがないので患者の状況が把握できない、万一のトラブルに対応できない可能性があります。加えて、海外旅行では言葉がうまく通じない、場合によっては保険が適用されないなど、“ないない”尽しのリスクがついて回ることも。長時間のフライトにもエコノミー症候群の不安がありますからね。

 そもそも高齢出産は、一般的に妊娠高血圧症候群や流産、早産の確率が高まるリスクもあります。もちろん、主治医の許可を取ることが大前提にありますが、実際に“死産”につながるケースもありますから、“ぜひ、旅行に行ってください”とは勧められないと思います」

マタ旅中に緊急出産して1億円

 さらには万が一にも異国で想定外の出産となれば、かかる費用は桁違いになることも。

「日本人夫婦ではありませんが、妊娠6か月でハワイ・マウイ島を旅行した妊婦さんが現地で破水。搬送されて緊急出産に至ったのですが、その際の病院への空輸代、低体重児として生まれた赤ちゃんのNICU(新生児集中治療室)での治療費、その他の医療費を含めて1億円以上を請求されたのです。

 本来ならば保険で賄われるところですが、妊婦さんに持病があったことから“ハイリスクを承知で旅行に出かけた”として、保険会社は彼女への支払いを拒否。訴訟問題に発展する事案がありました」(同・ライター)

 もちろん、これは極端な例であって、ハワイで起こり得る様々なケースを想定、万全の体勢を整えて身重の妻を連れ立ったであろう相葉。想定していなかったのは“キャッチ”されたことか。前出の芸能リポーターは、

「新妻とのお忍びハネムーン旅行に加えて、しかも第1子妊娠がスクープされたからこそ、“あれっ、マタ旅じゃん?”と注目が集まってしまった格好に。たとえ万全を期していたとしても、“相葉ちゃんが行ったのだから大丈夫でしょ”と、世の中の妊婦さんにも誤解と影響を与えかねませんからね。

 もちろん、奥さんに気分転換をしてもらいたい一心だったのかもしれないけども、そこはハワイではなく、仮に近場の温泉旅行だったらここまで炎上しなかったのかな。でも、国内旅行をしていたらそれこそ大騒ぎになりかねないだけに、色々と気を遣った上で行き着いたのがハワイだったのでしょう(苦笑)」

 次回は相葉の出身地・千葉県の海に連れ立ってはどうか。