女性の先輩自衛官は、「オオカミになるから覚悟しとけ」と言われ、恐怖で動けなくなったという
【写真】告発した22歳元自衛官の素顔、先輩自衛官に助けを求めるLINE

部隊の誰もセクハラを証言してくれない

「2021年8月3日から、約1か月間の泊まり込みでの訓練があったんです。前回同様、宿舎にご飯を作りに行くと、先輩から“料理はもういいから、接待をしろ”と言われて、そこで格闘の話をしていた一曹が、三曹に“五ノ井に首をきめて倒す技をかけてみろ”と指示しました。

 三曹はそのとおりに私に技をかけて、身体全体で私に覆い被さったところで三曹は暴走をし始めたのです。私の両脚を広げて、股間に自分の陰部をこすりつけて、正常位の体勢で腰を振りながら“あんあん”と喘ぎ始めたんです。

 三曹がその行為をやっと終えたと思ったら、続けて2人目、3人目と別の三曹が私に覆いかぶさり、やはり股間を服の上から押しつけて、腰を振り続けて……。

 私の両手首は、頭上で抑えつけられており、抵抗しようにもできませんでした。ただ、ただ時間がすぎればいいと……。その間、見ている人たちはずっと笑っていました。

 ようやく終わると、私を押さつけていた三曹は“案外、力強いね”と言ったんです。私が抵抗しているのがわかっていたのに、やめてくれなかったんです」

配属された郡山駐屯地の部隊で上官や先輩からセクハラを受け続けた五ノ井さん

 それが終わったのも束の間、あの状況を見ていたにも関わらず、再び一曹は“あの技はどうやるんだっけ?”と話題を蒸し返す。

「はじめの三曹が来て、また同じことをされました。部屋には15人ほどいて、みんな見ていたのに、誰も止めてくれませんでした。

 私の顔が引きつっているのを見た三曹は“誰にも言わないでね”と言って、私のとなりにいた先輩は“今さら何言ってんだよ”と笑っていました

 泊まり込みの訓練であり、すぐ抜け出せる環境ではなかった。その後2日間、訓練に参加したが、セクハラも続いた。

「もう限界でした。部隊の長である『中隊長』に泣きながら“これで私が死んだら責任とってくれるんですか?”と訴えて、やっと自宅に帰らせてもらいました

 後日、部隊内での取り調べでは、目撃していた人たちは、誰もセクハラを証言しなかった。