もう怖くない!プロのダニ対策
 家からダニを減らす&ダニ被害を抑えるために有効な、プロが教える3つの“攻め”をご紹介。

●水攻め
布団まわりのものは、こまめに洗濯を!

 繊維の中に潜り込んだダニは水で洗い流す。ダニの死骸やフンに含まれるアレルゲンは水溶性なので、効果大。布団まわりで特に汚れやすいのは、人間の胸から上が接する部分。皮脂やフケなどもダニの餌になってしまうので注意しよう。

粘着攻め
粘着テープでコロコロの習慣をつけよう!

 ダニ繁殖のもととなる汚れやアレルゲンを取り除くのに役立つ。コツは、静かにゆっくり一方向に動かすこと。シーツなどはピンと引っ張るのも忘れずに。布が波立っていたり、乱暴に動かしたりすると、かえって汚れを舞わせてしまう。

ツルツル攻め
床はツルツルのフローリングがおすすめ!

 空気中の水分を吸うカーペットは敷かないのがベスト。子どもが走り回ったりすると、汚れやアレルゲンがそのつど舞い上がるのも悩ましい。
※どうしても敷きたい場合は断然、化学繊維のものを。水をはじくので、天然の繊維のものより圧倒的に湿度を低く保てる。

ダニアレルギーを招くやりがちNG行為

布団の天日干しは効果イマイチ、叩くのは最悪

 天日干しではダニは死なない!また、時間や気候によっては外の湿度が高く逆効果になることもあるので要注意。また、いくら叩いたところで、アレルゲンを取り除くことはできず、ただホコリを舞い上げ、体内への吸い込み量を増やしているだけ。絶対にNGだ!

掃除機はホコリが舞う原因に……

 暗いところを好むダニは布団やカーペットの奥深くに入り込んでいるため、掃除機で吸いきることは不可能。むしろ、排気の力で発生した風が、死骸やフンを巻き上げてアレルギーリスクを高めてしまうおそれも。

教えてくれた人……松本忠男さん ●病院を中心とした清掃現場に35年以上携わる掃除のプロ。“健康を守るお掃除士”として、衛生的な環境づくりのコツやノウハウを医療施設や清掃会社に発信。

〈取材・文/八坂佳子、大野瑞紀〉