事前予想で試合展開を的中させた内藤大助

朝倉vsメイウェザーの試合予想をする内藤大助氏(「内藤大助のチャレンジします!」YouTubeチャンネルより)
朝倉vsメイウェザーの試合予想をする内藤大助氏(「内藤大助のチャレンジします!」YouTubeチャンネルより)
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 歴代最強と呼ばれるプロボクサーと、現役MMA(総合格闘技)選手の対決は話題を呼び、現役、レジェンドに関わらず多くの格闘家が試合前に勝敗予想をしていた。

 試合は厳密なボクシングルールで、わずかなフェイントさえも許されないという完全にメイウェザー有利のルール。総合格闘家としての強みを全く封じ込められた朝倉に勝ち目は薄く、那須川天心、魔裟斗などの各著名人も朝倉の負けを予想していた。

 そんな中、内藤大助氏は「朝倉選手はメイウェザーをぶっとばして欲しい」と前置きしながら、実際の試合予想は「絶対勝てない。話にならない。勝てるわけがない。99.999%も勝てない。絶対、パンチは一発も当たらない」とバッサリ。

 メイウェザーの強さを「いい意味の臆病」とし、一発でもパンチが当たるのを嫌い、自分のポイントが優勢だと確信すると、無理をせず塩試合を辞さないで、徹底的に勝利にこだわる部分を挙げた。

 具体的な試合内容も、メイウェザーは1Rではニヤニヤしながら、ジャブで相手の様子を見る。2R目は2,3度仕掛けていけそうな様子ならたたみかけるが、相手が手強そうだったら無理はしない。3R目は勝負をかけて攻撃に転じるが、ダウンできそうになければ、ポイントだけ稼いで後は深入りしないと予想した。

 もし、朝倉が勝てるとしたら、目を合わさずに変則的なパンチを繰り出すか、徹底的にガードして奇跡の一発を狙うしかないとしていた。

 実際、試合が始まると、1Rから内藤氏が予想していた通りに展開。2R目で接近戦になり、朝倉のパンチがいくつか入って、メイウェザー選手のスイッチが入ったのか、2R終了間際にダウンを奪った。内藤氏の予想に照らし合わせると、メイウェザーは2Rで朝倉を倒せる相手と見切っていたのかもしれない。

 試合展開は内藤氏の予想通りになったが、試合では朝倉のパンチが数回ヒットし内藤氏含め多くの著名人が予想した「パンチすら当たらない」という予想を良い意味で裏切り、SNSでは賞賛の声が上がっている。