木村が“常連”だった、仲本さんの居酒屋に連れて行ってもらったという20代の女性も、こう証言する。

「SNSの写真では、仲本さんと仲よさそうに写っていますが、実際に仲本さんと会うと、少し距離感がある気がして……。本当に仲がいいのか疑問に感じました。木村は自分の誕生日に、ご存命だった千葉真一さんを呼んで都内の飲食店でパーティーを開いたこともありましたが、その飲食代は木村が払っていました。自分の誕生日パーティーなのに(笑)。千葉さんにもお金を払っていたんじゃないかな。結局のところ、お金のつながりだけなのでしょうが、“本当に有名人と知り合いなんだ”と騙されてしまう人もいたと思います」

 なぜ、そこまでして偽るようになったのか。20代の女性は木村容疑者からこんな話を聞いたと続ける。

「“オレは学生時代にいじめられていたんだけど、同窓会に高級を乗り付けて、見返してやった”と話したことがありました。強いコンプレックスがあったんでしょう。けど、実際に木村のに乗ったという女の子は“普通のだった”と話していました。また、木村から家に来るように誘われたこともありましたが“菅義偉もオレの家に来る”と言われたときは笑ってしまいました。当時は現役の総理大臣だったので、どう考えてもありえない話ですから。まぁ、当日になると毎回“先方の都合が悪くなって来れなくなった”と言うんです。

「もちろん、誘いはすべてお断りしました」

 木村容疑者のSNSには、仲本さんとの仲睦まじいツーショットと一緒に《気心知れてるっていいよねー》と綴られた投稿もあった。

純歌さんとは仲がよかった

 木村容疑者にとっては“拠り所”だったのだろうが、仲本さんはそうは思っていなかった。仲本さんの知人は、こんな様子を覚えている。

「木村は、仲本さんの妻である純歌さんとは仲がよかった。純歌さんは、木村にいろいろ相談していたこともあったみたい。だけど仲本さんは、そんな彼女を心配していて“あんな得体の知れないヤツは危ない。きっと詐欺師だから気をつけろ”って、純歌さんや常連客に言っていました。とはいえ毎週のように来て数千円から1万円ほど使っていくので、仲本さんも強くは言えなかったみたいです」

 木村容疑者のSNSは、ひき逃げ容疑で逮捕される直前まで更新されていた。

「最後の投稿は10月20日で、仲本さんが亡くなったことを悼む内容でした」(前出・30代女性)

 木村容疑者が綴っていた仲本さんへの思いは、どこまでが本当だったのか――。