炎上の原因となった“声優交代”も、一種のメッセージと捉えることができる。

「今回の声優交代発表があるまでは、この映画が最後の『スラムダンク』だと思っていました。連載終了時に井上先生が描けなかった“忘れ物”をこの映画で終わらせるという意味が込められているのかなと。ただ見方を変えると、声優が変わり、特報映像は“新しい『スラムダンク』”をアピールしているようにも見えますし、この先も続いていくのではという期待感を持たずにはいられないですよね。井上先生は、“~部作で完結させる”というような決め打ちはしないでしょうが、描きたいテーマはすでに頭のなかにあるのだと思います」

 炎上や考察合戦を押しのけて、“俺たちならできる!”と思っているのは、ほかならぬ作者なのかも?