左から高知東生、桑野信義、清水節子(清水節子ディナーショーにて)
左から高知東生、桑野信義、清水節子(清水節子ディナーショーにて)
【写真】どん底だった高知を救った実力派女性シンガー

「千葉さんが私のショーに来て、歌ってくれたとき、高知が司会をしていたんです。それで、千葉さんは歌唱力というより俳優の雰囲気でお客さんを魅了するから、高知も役者なんだし千葉さんみたいに歌ってみたら、ってマイクを渡したんです。最初は本当に下手でしたけど(笑)」

高知は弟のような存在

 そんな中、21年8月19日、新型コロナウイルス感染による肺炎で千葉真一さんが突然この世を去ってしまう。享年82歳だった。清水が千葉さんと出会ったのは約38年前で“頼りになるお兄さんのような存在”だったというが、

清水節子(清水節子ディナーショーにて)
清水節子(清水節子ディナーショーにて)

「高知は弟のような存在ですかね。だからってわけじゃないんですが、これからはこの曲を高知と歌っていこうかなって思ったんです」

 最新シングル『雨のバル』のカップリング曲として再収録される千葉さんとのデュエット曲『粋な関係』(作曲は吉幾三)は、デュエット相手を高知に変えてレコーディングをし直して再リリースされる。さらにはカップリング曲『今宵アンタと』は高知が作詞を担当。作詞家デビューもすることになった。

「高知、最近中古だけどベンツを買ったのよ」

 と嬉しそうに話す清水。高知の“再生”のきっかけは、どん底で出会った“お姉ちゃん”の力も大きいようだ。