これまでSMAPや嵐のファン有志がクラウドファンディング(以下、クラファン)で資金を調達し、大々的な新聞広告を掲載したことがあったが「一部のティアラもそれと同じことをしようとしているのでは」(同・前)という。

 SMAPファン有志、嵐ファン有志の行った新聞広告掲載のクラファンとは、一体どのようなプロジェクトだったのだろうか。

嵐の新聞広告は問題含みだった

「2016年12月下旬、SMAPファン有志が、同年末をもって解散するSMAPに『ずっと応援する気持ちを伝えたい』と、『SMAP大応援プロジェクト』を開始。朝日新聞社運営のクラウドファンディングサイト『A-port』を通じて支援を募ったところ、たった8日間で、約4000万円もの資金調達に成功したんです。

 結果的に、『朝日新聞』12月30日付の朝刊には、≪いつもたくさんの愛と勇気をくれたSMAPへ≫といったメッセージとともに、支援者の名前がびっしり載った8ページにもわたる全面広告が掲載され、大きな話題に。ちなみにこの広告は、日本新聞協会が主催する『第37回新聞広告賞』において、広告主部門の優秀賞に選ばれています」(スポーツ紙記者)

 また嵐が2020年末で活動を休止した際も、ファン有志が「A-port」を通じてクラファンを実施。「朝日新聞」2021年1月27日付の朝刊に、≪大好きな嵐へ≫≪これからも5人と嵐の音楽とともに…≫といったメッセージと、支援者の名前入りの全面広告が掲載された。

「嵐ファン有志による新聞広告は、いろいろと問題含みでした。同じ嵐ファンから、起案者に対し、『解散ではなく活動休止なのに、新聞広告を出す意味があるのか』『CDや公式グッズにお金を使うべきでは』といった疑問が噴出。

 また、掲載日を2021年1月27日にしたのは、2年前の2019年同日に活動休止発表の会見が実施されたからだそうですが、その点にも納得がいかないという声が見られました。当初、返金や目標金額の設定に関する説明が不明瞭だった点も批判を呼ぶ原因になったようです。

 結局、目標金額は1000万円だったものの、支援額は約半分しか集まらず。しかし全面広告は掲載され、一体『朝日新聞』サイドとどのような取り決めがなされていたのか、疑問を抱く嵐ファンは多かった。SMAPファン有志にも、当時さまざまな批判が寄せられましたが、プロジェクト自体は“成功”したといえる一方、嵐のほうは後味の悪さばかりが残った印象です」(同・前)