選手の“夜遊び”が激減

 それと同時に世間の“サッカー熱”も落ち着いてきて、週刊誌がサッカー選手を追いかけることも少なくなった。

 もちろん有名人との熱愛が発覚したりすれば取材に動くのだが、それも稀だという。

名前のよく知られた選手の多くは海外で活躍していますから、よほど大きなネタが出てこない限り、いま週刊誌はそこまで手が回りません。国内にいる選手でも一般人が相手の交際では記事を掲載してもそれほど注目されないので、コスパが悪いことから週刊誌も手を出しませんね。それにしても昔に比べて選手は遊ばなくなりました。合コンしているなんて話も出てきません。

 以前はタレコミ(情報提供)がよくありましたが、今はほとんどないです。特にコロナ禍で芸能人が外に出なくなりましたが、サッカー選手も同じです。街中で発見したとしても、すでに報じられている彼女と一緒だったり、結婚している選手は家族と一緒だったり、みんな真面目です」(前出・写真誌記者)

 12月7日の夕方。森保一監督とともに、吉田麻也、権田修一、長友佑都、堂安律、久保建英、田中碧らが同じ便で帰国した。空港では約650人のサポーターが集まっており、熱烈な歓迎を受けた。これまでにない盛り上がりをみせたW杯ということもあり、写真週刊誌も動いていたようで、

帰国後打ち上げ開催の情報をとりにいったのですが、情報は得られませんでした。それならば、と空港から彼らの行動を追おうとしたのですが、関係者専用の別口から出て行ってしまいまったく取材できませんでした。結局、帰国した翌日の夜に選手やスタッフでレストランに集まり打ち上げが行われたそうです。しかし、そこでも深夜までどんちゃん騒ぎすることはなかったといいます」(写真誌カメラマン)

 日本人サッカー選手のライフスタイルが大きく変わったという。強くなった原因はそんなところにあるのかもしれないーー。


<芸能ジャーナリスト・佐々木博之> ◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。