好感度満点のオズワルド

 また確かな爪痕を残したのは13年ぶりの女性ファイナリスト、ヨネダ2000であろう。真空ジェシカと同じ5位という結果におさまったものの、

「ヨネダの漫才を母国語で認識できる人生で良かった」

 というコメントが出るほど圧巻の実力を見せつけて、結成2年でここまで独特な世界観を作れるヨネダ2000から目が離せないという肯定的な意見が後を立たなかった。

 また敗者復活戦からの勝ち上がりでファーストステージ7位に入った昨年準優勝のオズワルドに関しては、敗者復活から同じネタで挑んだにも関わらず笑いを取りに行くガッツに“好感度満点”との声が殺到。

「ここまでメディア露出も増えて、漫才も手の内がバレてるのにちゃんとウケてるのはさすがとしか言えん。ここまで執念剥き出しで獲りに来てる姿勢はマジでかっこいい」

「こんだけ売れてるけど、 M-1で優勝しに行こうとしてるの、まじカッコよすぎ」

 など、オズワルドの安定感とあくなき向上心に賞賛の声が相次いだ。

 ファーストステージ8位のカベポスターは漫才の面白さを評価する一方で、

「ツッコミの人余裕がめっちゃ伝わる なんでって言うくらいいつも通りの漫才だった」

 とカベポスターの肝っ玉の太さに驚愕する声が多く、ファーストステージ9位のキュウに関しては、

「キュウ、決勝9組目、順位も9位、結成9年目、「9」にゆかりがありすぎてさすがに凄い」

 という漫才とは違う意味で『スゴイ』と話題沸騰。残念ながら最下位となったダイヤモンドは、

「ライブでちゃんとウケるネタなのにハマらなかったなぁ……」

「めちゃくちゃおもしろいのに、会場のウケが少なくて悲しい」

「魅力的なコンビなのに、世間から滑ったイメージついちゃったの辛い」

 といつも応援しているファンから“こんなはずじゃないのに”の声が。
 
 人気番組だけに悲喜こもごも、10組の漫才師に対していろいろなコメントが殺到している『M-1グランプリ2022』。

 現時点で特に話題になっているのは優勝したウエストランドへの「結局は毒舌好きな審査員のおかげで優勝できたのではないか」という意見で、窮屈な時代を毒舌で変えたい審査員の希望が点数で見事に反映されたのではないかという意見だ。

 皆の期待が一心に集まる大会なだけに、審査員を含め視聴者の意見もひとしおに盛り上がったのではないだろうか。そんな選ばれし10組のファイナリストに「お疲れ様です」と労いの言葉を伝えたい。