ブラックミュージックと出会ってからは常に音楽が

 小学3年生のときブラックミュージックと出会い、それ以来、常に音楽が身近にあった。カセットテープをすり切れるほど聴き、英語のアルバムを意味もわからず丸ごと覚えた。気づけば自身も歌うようになっていた。

「“私も歌いたい!”と本気で思うようになったのは中学生のころ。スタイリスティックスのコンサートがいちばんのきっかけだったと思います。ただそれ以前にうちの家族も歌と踊りが好き。小さいころから親戚の集まりがあると何かにつけ大人たちの前で歌わされていましたね。

 私が思うに、過去のつらい歴史もあった中で、歌を心の支えに“明日も頑張ろう”と耐え忍んできたような気がします。C.C.Oには軽くあしらわれはしたけれど、私もそんなものだろうなと受け流していました。ところが、思いがけず大逆転。C.C.Oに『ウチで歌えよ』と言われたのは、その数年後のことでした」(次回に続く)