――クマといえば、一時期クマが目立っていた木村拓哉さんですが、最近目元がすっきりした印象です。

若佐「年齢的にも目の下のたるみを取る脱脂手術をしてもおかしくはないですけどね」

――木村さんと同じ元SMAPの中居正広さんは体調不良で芸能活動をお休みし、今年1月に復帰しましたが、以前と変わらぬ見た目を保っているようにも思います。見た目的にもかなり若く見えますが、いかがでしょうか?

若佐「中居さんは元々童顔で(老け的には)得な顔立ちだというのもあると思います。たしかに、まったく衰えを感じさせませんね! 若干痩せた印象もありますが、病後復活した芸能人のなかで、ここまでキープするのはすごいことです。

 それに、中居さんは松本さんと番組を始めますよね! 国民から絶大な人気を誇るお2人ですから、最低でも半年間(2クール)はやると思います。もしくはそれ以上も考えられますよね。その仕事を受けたということは、それだけの健康状態に回復しているということにもなります。この短期間でそれほど回復させるとはさすが国民的アイドルですね!」

――ところで、若見え男性タレントを話題にしてきましたが、エイジングに対するアプローチに男女差ってあるのでしょうか?

若佐「やはり女性も男性もフェイスラインが一番年齢を感じさせてしまう部位なので、フェイスラインへのアプローチが大切なのは同じです。しかし、男性の場合は多少頬がこけていてゴツゴツしていてもいいけれど、女性の場合はこけたり骨っぽいとより老けて見えるので、その点は注意が必要かな」

――では、手軽なエイジング施術でおすすめのものはありますか?

若佐「肌が一気に透明感が増し、清潔感も出る『シミ取り』はいかがでしょうか。あとはシワが深くなる前にボトックス注射を打ったり。今はマスクで隠せたりしますし、するなら今がチャンスかもしれませんね」

――ちなみにコロナ禍で美容整形をする方は増えましたか?

若佐「口元などや目元など、マスクで隠しやすい、または目立つ部分の施術が増えた印象です。歯科でも矯正など増えているという話もあります。いずれにしても、隠せるうちにしとくのはいいかも。仮に出社があるという方でも、縁の厚いメガネとマスクをすれば、気付かれないでしょう」

――なるほど、そういう意味では今はねらい目ですね! ところで個人的に老けて見えるポイントって「ほうれい線」かなと思いますが、おすすめのほうれい線対策ってありますか?

若佐「一番手軽で結果が見えやすいのは『ヒアルロン酸注入』かな。糸リフトで引き上げてからヒアルロン酸注入をしたり、ハイフで上げてヒアルロン酸というように、併用しやすいのもポイントです。糸だけではなかなか難しい部分をヒアルロン酸を入れることによってふっくらさせることができますよ。

 ただ、男性の場合はあまり入れすぎるとのペーっとした印象になってしまうので注意が必要です。これはドクターのセンスによるところも大きいので、クリニック選びが大事だと思います」

――では最後に、先生が思う最強の若見え男性芸能人を教えてください。

若佐「やっぱり郷ひろみさんですね。若干、首の縦シワは出てきているものの、身体能力も含めフェイスラインも保っていて若々しい。ものすごいストイックと聞きますので、運動量もきっとすごいでしょう。ここまで身体能力を維持して容姿も保っている郷さんは“バケモノ”級若見え男性芸能人だと思います!」

今回お話を伺ったのは……
若佐文(ワカサ アヤ)先生
久留米大学医学部卒業、久留米大学病院、久留米大学医療センター、嬉野医療センターに勤務。その後大手美容外科クリニック渋谷院院長を経て、令和4年より銀座高須クリニック勤務。二重整形くま取り等目周りの施術が得意。その人の美しさを最大限引き出すため、丁寧なカウンセリングを行っている。日本美容外科学会会員。