昭和から平成初期にかけて人気を博したフジテレビの深夜番組『オールナイトフジ』の令和版『オールナイトフジコ』のサブMCを、オズワルドの伊藤俊介が務めることが発表された。

「4年連続で『M-1グランプリ』で決勝戦に進出するなど、実力は折り紙つき。伊藤さんは朝ドラ主演に決まった女優・伊藤沙莉さんの実兄であることや、人気コンビ・蛙亭のイワクラさんとの熱愛報道もあり、トーク番組にも引っ張りだこです」(テレビ誌記者)

 若手実力派カップルとなった伊藤とイワクラだが、劇場では雲行きが怪しくなっているという。

3月6日、渋谷にある無限大ホール所属の芸人を対象に行われた『第3回ムゲンダイチャンピオンシップ』で、オズワルドは23組中12位。蛙亭は最下位になってしまったんです。前回の参加時はオズワルドが3位、蛙亭は10位だったことから、大幅ダウンに驚くお笑いファンも多かったですね」(お笑いファンの女性)

 2組の人気低下は熱愛発覚が関係しているようだ。

「2人は交際前に、ピン芸人の森本サイダーさん、ママタルトの大鶴肥満さんを含めた4人でルームシェアをしていて、YouTubeなどでその生活ぶりを発信していました。交際前はその仲の良さが微笑ましいと好評だったのですが、熱愛発覚後は“他の2人がいる前でイチャついていただけか”など、不快感を示すファンが出てきたんです」(お笑いライター)

 コロナの感染状況が落ちついてきた影響もあるようで……。

「コロナ禍の時は、劇場に足を運ぶのはコアなお笑いファンが中心でしたが、感染状況が落ち着いたことで、中高生のファンも戻ってきました。若い女性ファンは男性芸人をアイドル視する人も多いため、舞台上で男女の芸人がイチャつくことを嫌がるんですよね。特にイワクラさんは“オタサーの姫(オタクサークルの中でチヤホヤされる女性)”感があるので、余計に女性ファンの反感を買っているのかも」(前出・お笑いファンの女性)

 芸能事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサさんは、2組が劇場でのランキングが下がった理由をこう分析する。

劇場に通うファンはテレビではそこまで見られない芸人を見たい……というファンが多いため、テレビに出始めたばかりの芸人が人気になる傾向があります。オズワルドも蛙亭も今やテレビでお馴染みになったことで、“わざわざ劇場に足を運んでまで見たい”というファンが減ったのかもしれません

 2組とも必ずしも正統派ではなく、少々不気味な変化球ネタが多いことも理由のようだ。

2組とも同じネタでも客層などで受け方が変わるタイプです。加えて賞レースのファイナリストになったことで、見る側のハードルが上がっていることも大きいのでは」(大塚さん)

 熱愛発覚後に出演した記者会見でイワクラは、

(キングオブコントで)優勝したら結婚します

 と宣言していたものの、昨年は準決勝で敗退。オズワルドも『M-1グランプリ』で敗者復活戦から何とか決勝の切符を掴むなど、賞レースでの勢いが失われつつある。テレビで売れっ子になった2人だが、「このままだとテレビ出演も減る可能性がある」との声も。

「所属する吉本興業は劇場の運営や演芸の興行が中心の会社としてスタートしたこともあり、テレビの売れっ子以上に集客力のある芸人や賞レースの優勝者を優遇する傾向が強いんです。テレビでよく見る中堅芸人は移動の際の新幹線は指定席でも、賞レースで優勝したら翌日からグリーン車に昇格しますからね。

 またテレビは人気の流行り廃りが早く、2人の人気もまだ盤石なものとは言えません。集客力も落ちて、賞レースでも結果が出せないとなると、来年以降は吉本もプッシュしなくなるでしょう」(放送作家)

 ゴールインするためにも、今年の賞レースで挽回してほしいものだ。