まだまだ若々しいと言っても今年で74歳を迎える、一般的に後期高齢者とされる年齢に近づいたことも影響しているのか、ガーシーの一件のようなピントが合わないコメントをしてはネットで叩かれることも増えている武田。

 それでもテレビ局番組制作スタッフは「松本さんがいたからこそ」と、これまで番組内で“大事故”につながることはなかった理由を明かす。

「武田さんの“スイッチ”が入って危ない発言が飛び出すと、すぐさま松本さんがツッコミを入れたり、ボケをひと言入れて場を笑いに変えていたんです。すると冷静になるのか、松本さんに手を合わせて“ごめんね”“ありがとう”と目配せしていました。

 それでもネットニュースでは“切り取られて”過激な見出しになるんですが、文字だけでは伝わらない出演者同士の掛け合いがあるのも事実。武田さんがずっとコメンテーターとして座ってくださったのも、松本さんへの信頼があったからこそ」

張本勲と同じ“炎上要員”扱いか

 そんな松本人志不在の“新ワイドナショー”で早速、ガーシーは《悪口言っただけ》発言がニュースとなって炎上した武田。松本とともに番組を卒業する選択肢はなかったのだろうか。

「『ワイドナショー』は松本さんの見解やコメントがあってこそ成り立っていた番組で、視聴者の興味を惹くメインコンテンツを失った感はある。となると、発言が注目される武田さんに頼らざるを得ない状況にあるのでは?」(前出・芸能リポーター)

 かつて『サンデーモーニング』(TBS系)に出演して、毎週のように発言が活字に書き換えられてはネットニュースを賑わせた、プロ野球解説者の張本勲さんと同じような“炎上要員”として使われかねない状況にありそうだ。

 だとしても、「制作陣からの“期待”は武田さんもわかっていますよ」とは前出の制作スタッフ。どうやら彼自身も“役割”を理解して、演者として出演しているとも。

「ただ、それは松本さんが座っていからこそ安心して、任せて発言できていた部分もあります。他の出演者が同じようにうまくフォローしたり、笑いに変えて和ませられるとは限りません。

 責任感が強い武田さんは番組のためにスタイルを崩さないと思いますが、言いっぱなしの損な役回りを引き受けては炎上を繰り返す、番組の“ピエロ”にならないか心配です」

 松本の復帰を一番願っているのは武田なのかもしれない。