平野紫耀、インタビュー中の失言とは

「主役が最初から勝ってしまうような弱い悪役のドラマは面白くないですから。悪役は主役を食わなきゃいけません。でも、ドラマを盛り上げる“強敵感”が出せる人ってなかなかいないんです。“主役をやるな”という意味ではありませんが、岸くんには主役を脅かすような存在感を発揮してほしいです」

 退所発表のタイミングが、主演ドラマ『クロサギ』の放送期間中だった平野は、デビュー以降毎年、映画やドラマの主演作がある。

「'20年の日本テレビ系『未満警察』では、“新人らしさ”が表現されていてよかったです。若手中心の作品で活躍できる人ですが、これからは“大人の恋愛ドラマ”や“大人のミステリー”なども合う年齢なのではないでしょうか。バラエティー番組だとボケが激しくて、“もうちょっとクイズに正解して……”と、思ったりもしますが(笑)」

 その“バラエティー力”が、俳優業に影響を及ぼしていて……。

'22年『クロサギ』ロケの平野紫耀(左)と'22年12月、主演映画『Gメン』の撮影に向かうため、スタッフと並んで移動する岸
'22年『クロサギ』ロケの平野紫耀(左)と'22年12月、主演映画『Gメン』の撮影に向かうため、スタッフと並んで移動する岸
【写真】永瀬廉が日曜劇場ロケで見せた“お疲れ姿”、平野紫耀は『クロサギ』で真剣な表情ほか

「平野さんは本当にかなりの天然で、本人はまったく悪気なく、“ポンコツぶり”を発揮してしまうんです。最初のうちはそれが“かわいい”と許されていましたが、番組的にも徐々に不安視されるようになってしまいました。そのため、バラエティーが難しくなり、俳優業に力を入れるようになっていった経緯があります。なので、本人的には“演技がしたい”というよりは“お仕事”という思いが強いのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 実際、雑誌のインタビュー中には“失言”も。

「突然、平野さんが“元カノ”について話し始めたんです。本人は何も考えずに話していたようですが、現場にいたスタッフは全員、肝を冷やしていました(苦笑)」(女性誌編集者)

 天然は“サギ”じゃなかった!


ペリー荻野 時代劇研究家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー、放送作家。
愛知教育大学在学中に中部日本放送でラジオパーソナリティー兼放送作家として活動を開始