天皇家との二重権力化の懸念

 皇室の方々が勢ぞろいし、招待者と懇談されるシーンは華やかだが、対面する相手について、どれほどの情報を事前に収集なさっているかなど皇族としての“力量”が問われるという側面も持つ。

「療養中の雅子さまが、継続的に園遊会に出席されるようになったのは'15年からですが、それ以降も体調面の大事をとって中座されることは多かった。それほど、プレッシャーが大きい行事なのです」(前出・宮内庁OB)

 だが、こうした場面でこそ紀子さまの“真骨頂”が発揮されるという。

紀子さまはこれまで、皇后時代の美智子さまをお手本として慕われてきました。公務に臨まれる映像を繰り返しご覧になり、所作を学んでこられたという話もあります。 訪英を経て“次期皇后”としての自負を強められたこともあり、余勢を駆って園遊会に臨まれるでしょう。そのお姿に、雅子さまが圧倒されてしまわれないかが少し心配です」(秋篠宮家関係者)

園遊会には両陛下や秋篠宮ご夫妻をはじめとした皇族方が勢ぞろいする(写真は'18年4月)
園遊会には両陛下や秋篠宮ご夫妻をはじめとした皇族方が勢ぞろいする(写真は'18年4月)
【写真】金髪の男性に密着されてしまうかなりミニスカートの佳子さま

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、天皇家と秋篠宮家のバランスについて懸念を示す。

「戴冠式しかり、ここ最近は秋篠宮ご夫妻の活動が目立ち、“二重権力化”が危惧されます。初めての英国公式訪問、戴冠式出席を果たしたことで気分の高揚もおありでしょうが、両陛下より“一歩身を引いた立場”を意識なさることが大切だと思います」

 園遊会での“紀子さまスマイル”の裏に、どのような本音が隠されているのだろうか。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数