朝まで芸人仲間と謎かけ千本ノックを

 ねづっちの“謎かけ脳”はどのように鍛えられたのか。キーワードとして浮上するのは「謎かけ飲み」だ。

 若いころ、よく一緒に飲んでいたという『ナイツ』は、「ものまねのコージー冨田さんが謎かけ大好きで、しょっちゅう一緒に飲んでいましたが、謎かけばっかりですよ」(塙)、「夜中までずっと謎かけですね。謎かけしに飲みに行くという感じでしたね」(土屋)

 ちなみにねづっちが、『ナイツ』とお題をもらった際の答えはこうだった。

「ととのいました。ナイツとかけましてガーデニングと解く。その心は園芸(=演芸)に土や(土屋)花は(塙)欠かせない。ねづっちです」

 このような名作謎かけが生まれるまで、ねづっちは、千本ノックならぬ300本謎かけで鍛えられたという。

「芸人が何人かいて、お題係はコージー冨田さんのマネージャー。もともとコージーさんが謎かけが好きで、腕にも自信があり始まった飲み会でした。マネージャーが300個くらいお題を用意していて、次々に片づけていく。いい謎かけだと気分よくクイッと飲んで、ちょっとウケないと、それをごまかすために“恥ずかし飲み”って僕ら言っていたんですけど、クイッと飲む。結局ベロベロになる飲み会でしたね。でも、あれが練習になっていましたよね」

 今はありがたく振り返るねづっちだが当時の最長記録は、

「夜7時から朝8時まで。完徹でやりました。朝の8時に居酒屋の店主に、頼むから帰ってくれって泣きつかれた。店を出たらコージーさんが、あそこのファミレスで続けようって。冗談じゃないって帰りましたけどね」

 15、16年前のコージー冨田との出会い。当初、週5ペースで誘われていたが、そのうち「夜勤のバイトをやらせてくれ」と断るように。今でもたまに、開催されるという。