オシッコの悩みは気軽に泌尿器科へ

 ついつい「加齢のせい」と見逃しがちなオシッコにまつわるトラブル。しかし、我慢しているとGSMによる悪循環で頻尿が悪化したり、命にかかわる病気の発見を逃したりといったリスクがあるのだ。

 では、不調を感じたときはどこへ行けばいいのだろうか。

「泌尿器科がベスト、近くになければ婦人科へ。病院ではまず尿検査をし、問診、残尿測定や腎エコーなどの超音波検査をします。採血などで全身状態が悪くないかもチェック。内診で臓器脱や子宮などの疾患がないか確認します」

 初診の際は、「排尿日誌」をつけていくと状態がわかりやすく、1回分の通院が割愛できる。

「特に女性は、『風邪で病院に行く』とは言えても、『ちょっと尿もれするから病院に』とは言いにくい。その気持ちはわかりますが、不調があれば病院に行くのは恥ずかしいことではありません。

 自分の身体を守るためには、尿トラブルをサインとして見過ごさず、『尿もれ・頻尿があればまず受診』。気軽に泌尿器科にかかってほしいです」

二宮典子先生●女性泌尿器科医。「二宮レディースクリニック」院長。女性の身体のための情報を発信するYouTubeチャンネル「ココシカ診療所」は現在登録者3万人。著書に『女医が教える潤うからだづくり』(主婦の友社)。
二宮典子先生●女性泌尿器科医。「二宮レディースクリニック」院長。女性の身体のための情報を発信するYouTubeチャンネル「ココシカ診療所」は現在登録者3万人。著書に『女医が教える潤うからだづくり』(主婦の友社)。
教えてくれたのは……二宮典子先生●女性泌尿器科医。「二宮レディースクリニック」院長。女性の身体のための情報を発信するYouTubeチャンネル「ココシカ診療所」は現在登録者3万人。著書に『女医が教える 潤うからだづくり』(主婦の友社)。

(取材・文/仲川僚子)