目次
Page 1
Page 2
2023年のWBCで日本を世界一へと導いた大谷翔平
WBCが開幕。早くも大谷翔平がホームランの量産態勢に入った。大谷の活躍を語る上で欠かせないのは、強靭なフィジカルのみならず、ここ一番で発揮される驚異的な集中力だろう。大谷はなぜ、大舞台で120%の力を発揮できるのか?
そのヒミツを解き明かすカギがある。大谷がメジャーリーグ挑戦前から愛読している、明治の思想家・中村天風の教えだ。
大谷翔平も読んでいた中村天風の教え
大谷翔平(左)と栗山英樹氏
大谷の日本ハム時代の恩師・栗山英樹氏は、以前ある大学の特別講義で、大谷の愛読書として中村天風の著書を挙げている。これをきっかけに近年、中村天風の教えが再注目され、関連本の出版も相次いでいる。
中村天風は、「絶対積極」という概念を提唱。「相手に勝ちたい!」という気持ちから解き放たれて、今ここにある物事に全集中している状態が絶対積極だ。
昨年10月発売『中村天風 人生の「主人公」になる教え』の著者・堀田孝之さんは、絶対積極について次のように語る。
「中村天風の絶対積極をイメージするのに役立つのが、宮本武蔵の『五輪書』です。『五輪書』には、『有構無構(構えあって構えなし)』という名言が記されています。武士の果し合いにおいて、未熟な剣士は『相手に勝ちたい』という気持ちがあるため、斬る行為に執着してしまいます。
すると、動きに隙が生まれ、結果として負けてしまう。一方、武蔵のような達人は、相手の剣さばきを一瞬で感知し、スッと剣を差し出すだけで勝ちを収めることができる。このイメージこそ、絶対積極なのです」






















